#18 慈眼寺日和(前編)

今回は、鹿児島中央駅からJRで南に15分。「慈眼寺」の魅力をお伝えします!

中山:「慈眼寺公園には、毎年家族とネモフィラやコスモスを見に訪れます。」

西原:「私も去年の秋に、コスモスを見に来ました!一面に咲くコスモスがとても綺麗で、たくさん写真を撮りました!」

中:「調べてみると、公園の他にも慈眼寺には、魅力的な場所が沢山ありそうです。」

西:「今回はこれまであまり足を運んだことのない場所にスポットをあてて、慈眼寺巡りを楽しみたいと思います!」

\JR慈眼寺駅に到着!/

天井にはつばめの絵があしらわれており、観光列車『ななつ星 in 九州』も手掛けた、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんのデザインです。

中:「木の風合いが素敵です。駅を利用するのも楽しくなりますね。」

西:「今日はどんな出会いがまっているか、わくわくします。」

改札を出て、歩くこと15分。

最初の目的地は『ふるさと考古歴史館』。

中:「大学生の頃、課外授業で訪れました。懐かしい!!また来ることができて嬉しいです。」

西:「私は初めて来ました。どんな発見があるのか、楽しみです!」

常設展と企画展があり、受付を済ませてまずは企画展へ。

(受付でご挨拶をすると、「桜島に行かれていたCAさんですか?MBCブログとテレビ、見ました!」と優しく声を掛けていただきました。恐縮しつつも、とても嬉しかったです。)

春季企画展
『駅チカ遺跡の落とし物~鹿児島市内遺跡の発掘調査成果展2023~』

鹿児島中央駅の「近(チカ)く」の武遺跡。「地下(チカ)」に眠っていた出土品を、縄文時代から近代に至るまで展示しています。

西・中:「いつも利用している中央駅の地下に、遺跡が眠っていたとは・・・驚きです!!さっそく入ってみましょう!」

\古墳時代の甕や壺が目の前に!/

中:「こんなに綺麗な状態で出土されて、感動します。丁寧に発掘作業されたことも伝わってきます。」

西:「想像以上に大きなものもありますね。とても長い年月を経て、こうして直接目にすることができ、不思議な感覚です。」

西:「見てください、共研公園遺跡の出土品ですよ!MBCへの通勤路ですね。」

中:「子どもたちが遊んでいるのをよく見かけますが、平安時代のものが出土するなんて・・・!」

中:「こちらはアルコールランプですね!理科の実験で私たちも使っていましたよね。」

西:「右上には19世紀頃に使われていた、独楽(こま)と、石けり。ガラス製だから空襲でも焼けず、こうして残ったんですね。」

中:「いつか、私たちが生きている時代もこうして展示される時代が来るのかな・・・そう考えると不思議です。」

こちらの企画展は6月11日(日)まで開催しています。観覧は無料です。

 

続いて、お隣の常設展へ!

中:「古代への入口のような、エントランスホール!過去にタイムスリップしているような気持ちになります。」

ここからは、学芸員の内山伸明さんにお話を伺いました。

まず目に飛び込んでくるのは、壁一面の”地層”。

内山さん:「これは、この周辺の地層を”剥ぎ取った”もので、本物の地層なんですよ。」

西:「地層を剥ぎ取る・・・どういうことでしょうか?」

内山さん:「この周辺の発掘調査を行った際、出てきた断崖地層です。固まるとゴム状になる接着剤を地層表面に塗り、そのまま剥ぎ取っています。」

内山さん:「小さな突起は、実物の土器ですよ。」

中:「1万年以上前の地層と同じ目線に立っていると思うと、凄いことですね・・・!」

入口正面では、可愛いアニメーションが鹿児島の古代の歴史を説明してくれます。

進んでいくと・・・

\鹿児島市のジオラマが出現!/

西、中:「私たちがこんなに小さく見えます!やっほ~!」

スロープ部分には、旧石器時代から近代までの、鹿児島市の出土品が展示されています。

西:「企画展でも思いましたが、本当に教科書で見た世界・・・およそ1万年前のものが、こうして目の前にあることに驚きです。」

中:「私たちは歴史の上に立っているということを、あらためて感じますね。
過去、現在、そして未来。ふるさと鹿児島で人々が歩んできた歴史を、私たちも繋いでいきたいです。」

 

歴史を学んだ後は、体験コーナーへ!

今回私たちは、おすすめしていただいた『古代服体験』に挑戦!!
古代の人たちが着ていたとされる服やアクセサリーが沢山用意されています。

内山さん:「自分たちの好きなコーディネートを楽しんでいただいています。一着だけでなく、たくさん着ていいですよ!」

中:「種類がたくさんあって迷います・・・!何だか着物を選んでいるような感覚に。夢中になってしまいます!」

 

\\古代人に変身!//

入館記念に撮影していただきました。

西:「ブラウンの衣装に合わせて、腰ひもはブルーでアクセントにしてみました!これは髪の毛であっているのかな・・・(笑)」

中:「私は淡いピンクに惹かれて選びました。青いネックレスもポイントです!弓矢を持って・・ポーズはこんな感じ??」

古代服に着替えて、屋外の復元コーナーへ案内していただきました。

内山さん:「こちらは、川上小学校近くの遺跡で発見された”集石(しゅうせき)”の復元です。
およそ1万600年前の縄文時代の調理場の跡で、当時の人は植物の葉で肉を包み、熱した石の中に入れて蒸し焼きにしていました。」

中:「縄文時代にすでに蒸し焼きの調理法があったとは・・・!」

内山さん:「こちらはおよそ2000年前の、弥生時代中期の鹿屋市王子(おうじ)遺跡で見つかった柱をもとに復元した建物です。柱がそれほど太くなかったことから、倉庫ではなく神殿と考えられています。」

西:「高床式建物の前で撮ると、さらに古代人の気分が味わえますね(笑)」

内山さん:「こちらは『水道石管(すいどうせっかん)』。江戸時代、現在の鶴丸城辺りで実際に使われていた水道管です。」

内山さん:「この丸いところは、当時修復された跡です。」

内山さんがすぐ近くの道路脇から『カラムシ』を採って見せてくださいました。
『苧麻(ちょま)』とも呼ばれる、イラクサ科の多年草だそう。

茎をねじると、すごく丈夫だそう。

中:「全力で挑んでいますが、全然ちぎれません!!」

さらに茎を割いて、細い筋をクルクルと縒(よ)ってみると・・・

内山さん:「縄文時代には、これで今お二人が着ているような服を作っていたんですよ。私はこの繊維を使って、年賀状を作っています。」

中:「葉書が作れるんですか?すごい!」

西:「古代の人々は、自然にあるものをうまく使って生活していたんですね。」

ーーー

中:「学生時代に学んできたことが繋がる瞬間が沢山あり、もう一度学びなおしたいと思いました。年間パスポートを購入したいと思います!」

西:「自分たちの生活に重ね合わせて学ぶことができ、とても勉強になりました。大人も子どもも考古学を楽しく学べる、素敵な施設です!」

中、西:「内山さん、ありがとうございました!」

ふるさと考古歴史館では、他にも楽しい体験ができます!
続きは後編でお届けする予定です。

◆◆◆

最後に『谷山神社』に参拝しました。

谷山神社には車や徒歩で行くことが出来ます。

上から見下ろすと、かなりの傾斜・・・・!137段あるそうです。
(体力づくりで階段を登っていた方に伺うと、2往復されるとのこと。すごい!

時間が限られていたため、階段にチャレンジするのは次回に・・・

階段の上からは、谷山の市街地と錦江湾を綺麗に望むことが出来ます。

参拝させていただきました。

初夏の緑が美しく、厳かな雰囲気が印象的でした。

◆◆◆

慈眼寺日和の前編は、ここまで!
後編もお楽しみにー!!

(オフショット)
古代人になりきって、ついついはしゃいでしまいました。(笑)

✈お読みいただきありがとうございました✈✈

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