#14 南九州市日和(前編)

今回訪れたのは、薩摩半島の南部にある南九州市。
豊かな自然に囲まれ、のどかな田園風景が広がっています。

まず、南九州市知覧町にある「前田いちご園」を訪れました。
ここではなんと、いちご狩りだけではなく”いちご大福作り”ができるんです!!

西原:「いちご狩りはしたことがありますが、いちご大福を作るのは初めて!」
中山:「隣の畑で収穫したばかりの新鮮ないちごで作る大福。どんな味なのでしょうか!わくわくします!」

建物の中に入ると、、、いちごの甘い香りでいっぱい!!

美味しそうないちごがたくさん梱包されています。

いちご大福作りを教えてくださるのは、前田より子さん。(写真中央)

中、西「先生よろしくお願いいたします!」
より子さん「先生は恥ずかしいから、より子さんでいいですよ。」

より子さんの旦那さんで、代表の前田浩一さんも駆けつけてくださいました! 

そしてもう一つ気になることが。
西:「MBCラジオが流れています!!」
より子さん:「朝から夕方まで作業をしながらMBCラジオを聴いていますよ。」
中:「うれしいです。ありがとうございます!!」

\\早速いちご大福作りスタート!//

まずは白玉粉でお餅を作ります。
白玉粉・砂糖・水を合わせて温めると、餅のような仕上がりに。
さらに粘りが出るよう木べらで混ぜながら冷まします。
西:「想像以上に重くて力が必要です!」
中:「すごく伸びます!!」

より子さんに助けていただきながらお餅が完成。小さく切り分けます。
西:「温かくてふわふわです。美味しそう!」
中:「同じサイズにちぎるのが難しい!」

あんこでいちごを包みます。

お餅を広げて、中にいちごとあんこを詰めていきます。

前田いちご園では、4種類のいちご(さがほのか・とよのか・こいみのり・ぴかいちご)を栽培していますが、大福には「とよのか」を使います。
甘味と酸味がしっかりしていて、大福との相性は抜群とのこと!

いちごが潰れないように、やさしく包みます。
中、西「美味しくなーれ!」

\\ついに完成!!//

ひとつひとつ大きさや形が違って、個性があります!(笑)
出来立てを食べちゃいましょう!

お茶どころ知覧。より子さんが知覧茶を出してくださいました。

西:「ありがとうございます!甘い大福と知覧茶。こちらも相性良いことまちがいなしです!」

\いただきます!/

中:「いちごがみずみずしくて甘い!あんこに負けてないです!」
西:「お餅はふわふわ!美味しくて、ついつい手が伸びてしまいます。知覧茶も美味しいですね。」
(残りはお土産として持ち帰ることが出来ます。時間がたっても、お餅は柔らかく美味しかったです!)

よし子さん:「自家製いちごジャムをかけて食べる、ソフトクリームもおすすめですよ。」

【左:ブルーベリーといちごのミックス 右:いちご】

西:「より子さんの手作りですか!?すごい!」
より子さん:「どちらのジャムにも、出荷されない規格外のいちごを使っています。ミックスジャムには大きすぎるもの、いちごジャムには小さなものを使っています。」

西:「ミックスの方は果実の甘みがしっかり。濃厚で美味しいです!」

中:「いちごジャムの方はミックスジャムより、さっぱりした甘さですね。ソフトクリームとの相性もばっちり!美味しくて”追いジャム”しちゃいます!」

こちらのジャムは販売もされています。

いちご狩りや大福作りは、4月下旬~5月上旬まで体験できるとのこと。

中、西「今度は家族と一緒にまた遊びに来ます!」

前田いちご園の皆さん、ありがとうございました!

◆◆◆

次に向かったのは、南九州市川辺町にある豆腐屋さんです!
知り合いに「南九州市に行くならぜひ食べてほしい!!」とおすすめされたお店です。
西:「実は大の豆腐好きで、手作り豆腐キットで作って食べることもあります!美味しい豆腐を食べたいですー!」

穏やかな大谷川を超えて小道を進んでいくと。。。かわいい看板が!

「とうふ横丁」に到着

入口の横に冷蔵庫があり、おいしそうな豆腐が並んでいます

西:「ずっしり重いです!」

店主の奥さんにお話しを伺いました。
奥さん:「こちらのお店は、創業して30年以上になります。店主が朝3時に起きて豆腐を作っています。」

中:「3時!まだ寝ている時間です。夜が明ける前から・・・。頭が下がります。」
奥さん:「開店前から、お客様が並んでくださることもありますよ。」

西:「出来立てのお豆腐。。。美味しいだろうなあ。。。」
奥さん:「お客様の中には、出来たての温かい豆腐が欲しい!という方もいらっしゃいます。その時は前もって、私たちにタッパーを預けてくださるんですよ。」

【作業場】ここから美味しい豆腐が生み出されます

中:「地元の皆さんに愛されているんですね!お味が気になります!」
西:「私たち実は、、、自前のお皿を持ってきています!!」
(このブログ『#13 美山日和』で紹介した、私たちが作ったお皿です!)

奥さん:「自分たちで持ってきているのね!準備が良い!」
中、西:「食べる気満々です!(笑)」

今回、特別に奥さんが醤油と鰹節を用意してくださいました。

中、西:「ありがとうございます!いただきまーす!!」
まずはお醤油がついてない端っこから。。。中、西:「お、美味しいー!!!」

黙々と食べます。

中:「大豆の味がしっかりします。醤油をつけなくてもぱくぱく食べてしまいます!」
奥さん:「味が濃い東北の大豆を使っています。東北は、お米も甘くてもっちりしていて美味しいですよね。それと同じです。」
西:「なるほど!厳しい寒さで、旨味がぎゅっと閉じこめられるんですね。」

奥さん:「朝と昼では、豆腐の味が違うんですよ。」
中:「そうなんですか!?」
奥さん:「朝の出来立ては、大豆の香りが強く感じられます。時間が経つと味が馴染んできます。」
西:「本当ですね、味が整った上品な味がします。脇役ではもったいない、主役級の美味しさです!!」

家族へのお土産も買って帰りました。
中、西:「自宅でも美味しく食べたいと思います!ありがとうございました!」

自宅では湯豆腐にして、晩御飯に。
外はもっちり、中はふわふわ。「とうふ横丁」のファンになりました。

◆◆◆

最後に、同じく川辺町にある『高良酒造』を訪れました。

高良酒造は芋焼酎の”八幡”や”田倉”が有名で、ご家族で経営されています。
代表取締役で杜氏の高良武信さんにお話しを伺いました。

高良さん:「高良酒造は明治40年(1907年)創業で、私が4代目です。創業当時に福岡の八幡製鉄所の知り合いに援助を頂いたこと、また近くにある飯倉(いいくら)神社で高良家が宮司をしていたことから、『八幡』と書いて”はちまん”と呼びます。」

中:「創業されて、今年で116年になるんですね!」
西:「私は学生時代に福岡に住んでいたので、八幡を”やはた”と読みそうになりますが、”はちまん”と読むのはそのような理由があったんですね!」

今回、特別に工場内の一部を見学させていただきました。

こちらは米麴を作る”三角箱”。

高良さん:「麹は発酵が進むにつれて熱も持ち40度を超えます。温度が上がりすぎると麹菌がダメになってしまうので、風を送って冷やし、36度ほどに保っています。」

こちらは芋処理の作業場。綺麗に洗った芋の傷などを確認し取り除きます。

高良さん:「芋の処理作業は、シルバーセンターにお願いしています。2~3時間の作業で、シルバーの方々もイキイキと働いてくださっています。」
中:「焼酎造りが地元の皆さんの雇用にも繋がっているんですね!」

西:「こちらでは何種類か銘柄がありますが、違いは製造過程にあるんですか?」
高良さん:「八幡は麹にタイ米を使っています。タイ米はパラパラしているので、麹が付きやすく焼酎造りに向いています。」
中、西:「知らなかったです!」

【焼酎の仕込みに使われる甕(かめ)】

高良さん:「田倉の麹は、タイ米と鹿児島のお米を両方使っています。田倉は25年ほど前に地産地消を目的に作りました。」
中:「芋はもちろんのこと、麹の米まで鹿児島のものにこだわったんですね」

工場内の甕に貯蔵されている『八幡ろかせず』の香りをかがせていただきました!!
『八幡ろかせず』・・・八幡を”濾過していない”限定焼酎です。

西:「濾過されていないので、濃厚な芋の香りがします!」
中:「芋焼酎好きの方には、たまりませんね!いい匂いです。貴重な体験をさせていただきました。」

他にも『古(いにしえ)八幡』という、6~7年長期貯蔵した焼酎もあります。

西:「これは!!とろみのある高貴な香りがします!」
中:「熟成された濃いうまみを感じます!おすすめの飲み方はロックですか?」
高良さん:「そのまま生(き)で飲むのが、一番美味しいと思います。」
中、西:「さすがです。。。。!」
高良さん「八幡の芋焼酎らしい香りからは離れますが、蒸留酒が好きな方には合うと思います。」

高良さん:「『古八幡』や『八幡ろかせず』は妻が名付けました。息子たちや若い従業員と一緒に焼酎造りに励んでいます。」
中:「ご家族みなさんでひとつひとつ、手をかけていらっしゃるんですね。丹精込めてつくられた焼酎、是非たくさんの方に召し上がっていただきたいです。」

中、西:「高良さん、貴重な体験をありがとうございました。」

高良酒造の敷地内には、スモモの花が綺麗に咲いていました。

南九州市日和、続きは後編で!
中、西:「次もどんな出会いがあるのか、楽しみです!」

✈お読みいただきありがとうございました✈✈

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