#15 南九州市日和(後編)

前回に引き続き、薩摩半島南部にある「南九州市」の魅力をお届けします。

美味しいお昼をいただきたい!と私たちが向かったのは、南九州市知覧町にある「手打ちそば道場三稜館(さんりょうかん)」。
ここではなんと!自分でそばを打ってその場で食べることができるんです。

西原:「鹿児島のそば茶屋、『吹上庵(ふきあげあん)』の系列店なんですよね。おなじみの水車が回っています。」
中山:「そばは好きでよく食べますが、自分で打つのは初めて。上手に打てるかな…?気合は十分です!」

そば打ちを教えて下さった吉利淳平(よしとしじゅんぺい)さん。
西、中「よろしく願いいたします!!」

今回私たちが挑戦するのは『二八(にはち)そば』。
吉利さん:「二八そばの由来は、小麦粉とそば粉を2:8の割合で混ぜるからなんですよ。」

こちらは「ソバの実」。
産地によって中身の密度がちがうそう。

県内各地の「ソバの実」のほかに、アメリカ産もあります。 

西:「アメリカには、おそばのイメージがなかったので、意外でした!」

吉利さん:「石臼でひかれて出てきたものが”そば粉”です。内側から”胚芽(はいが)、胚乳、甘皮、皮”の順に並んでいますが、いちばん最初に出てくるのが”胚芽”なんですよ。」

中:「外側から順に出てくるのかと思いきや、内側からなんですね・・・不思議です!」

【石臼】

\\そば打ち体験スタート//

まずはそば粉をふるいます。

西:「そば粉をふるうのも初めてです!なかなか細かい!黒い粒が甘皮なんですね!」
触ってみると…

西:「!! なんですか?この感触・・・ひんやりとして、しっとり。
   ずっと触っていたくなる気持ちよさです!」
中:「マスク越しでもわかる、そば粉の香り!」

次に山芋を加え、粉をまとわせながら混ぜていきます。
吉利さん:「手にくっつきやすいので、ちぎっては粉を掛けて、を繰り返すのがポイントですよ。」

中:「これが最後はひとつにまとまるなんて・・・地道な作業、頑張ります!」
西:「ふたりで作業するのも楽しいですね!美味しいおそばにな~れ!」

ここで水を加え、ひたすら混ぜていきます。
気温と湿度によって水の量を変えるそうです。
この日の水の量は、やや少なめとのこと。

作業はまだまだ序盤です♩

中:「真似をしてみますが、なかなか難しい・・・」
西:「地道な作業を続けることで、美味しいそばの生地が出来ていくんですね!」
吉利さん:「良い調子ですよ!そろそろまとめましょう。」

中:「気合を入れて、体重を乗せます。よっこらしょ!」
西:「わ~!つるつるツヤツヤの生地が誕生しましたよ!」

吉利さん:「次は”菊ねり”といって、生地の空気を抜いていきます。生地をひっぱって艶とハリを出していきますよ。」

中:「菊の花の形に似ていますね!こちらもなかなか難しい作業ですが・・・」
吉利さん:「原理は合っています!生地が完成するまでもう少しです。ここから”へそ出し”をしていきます。」

西:「本当だ!菊の花の中心が飛び出してきて、へそのようです!」
吉利さん:「細かく空気を抜きながら菊ねりのシワを無くすことで、なめらかな生地が出来上がります。」

このあとへそを下にして手で伸ばし・・・やっと生地が完成!!
まだまだ気は抜けません!美味しいおそばのために気合を入れてまいりましょう!

\はじめはこのサイズ/

伸ばし続けること、およそ20分!!

中:「ふ~~!疲れてきました!!笑」

西:「あともう一息ですよ~!ファイトーーー!!!」

薄く伸ばしました!
中:「生地が破れないように伸ばすのが、難しかったです!」

\いよいよ最終工程!包丁で切っていきます/

吉利さん:「左手は添えるだけ。板を上手くつかって、麺を理想の幅に切ってみましょう!」

中:「一本一本、丁寧に・・・同じ幅に切りたくて、慎重になります。」

吉利先生も笑顔で見守ってくれています。

\そしてついに・・・完成~~~!/

※1鉢で4人前

中:「いや~・・・地道な作業、気合を入れて頑張りました!自分で打ったおそば、美味しいことまちがいなしです!」
西:「そばを打つのは大変なんですね・・・!味わって食べましょう!」

半分はいただいて、半分はお土産に。
吹上庵の方がその場でゆがいてくださいます。
ざるそばと温かいそば、せっかくなので両方いただきました♩

\いただきまーーす!!!/

中:「むむ・・・!!なんですか、この美味しさは!!いままで食べた中でいちばん美味しく感じます!!」
西:「箸がとまりません!!笑 出汁も美味しくて、心がホッとします。」

中:「一生懸命打ったそばは、最高に美味しかったです!!達成感・・・そして何より楽しかったです!!」
西:「また打ちに来ます!!貴重な体験をありがとうございました!!」

◆◆◆

続いて、南九州市頴娃町にある「射楯兵主(いたてつわものぬし)神社」を訪れました。
勝負事に御利益があり、オリンピック選手も参拝しているそうです。

『釜蓋(かまふた)神社』と呼ばれており、”釜の蓋を頭にのせ、鳥居から拝殿まで蓋を落とさずに行けたら願い事が叶う”という、めずらしい参拝方法があります!

西:「以前から気になっていました!」
中:「私は二回目の参拝です。頑張って蓋を落とさずに願いを叶えましょう!」

まずはいつも通り参拝します。

頭に乗せる蓋を選びます。

西:「中山さん!『必勝』と『厄除』どっちにしますか!?」
中:「ここはやはり・・・必勝です!勝ちに行きます!!」

蓋をそーっと頭に乗せて、、いざ挑戦!!と言いたいところですが、、、
中、西:「風が強すぎるーーーー!!」

海に突き出た岩山に鎮座する釜蓋神社。
この日は海風がとても強く、蓋を乗せるのにも一苦労!
バランス感覚が試されます。

風が収まるのをみて、スタート!
中:「集中して頑張ります!!」 西:「呼吸を忘れてしまいそう!」

ゆっくり階段を昇って・・・

\\クリアーー!!//

二人とも無事に必勝祈願ができました!
(実は2回チャレンジしました。風が強かったのでやむを得ず 笑)

とても楽しかったです!

他にも気になるスポットがある、南九州市。
また訪れたいと思います。
中、西:「南九州市の皆さん、ありがとうございました!」

✈お読みいただきありがとうございました✈✈

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