伊勢神宮の日の出
5年前2017年12月に伊勢神宮の内宮を初めて訪れました。
「早朝で人が少ない時間帯は昼間よりも澄んだ空気に包まれていて、神聖な空間をより強く身近に感じることができる」とのことで、朝5時に起きて内宮を参拝しました。
◆◆◆
内宮の入り口には、鳥居とその先に”日常と神聖な世界を結ぶ架け橋”と言われている宇治橋があります。
鳥居の前に着くと人だかりができていて、何かを待っている様子だったので聞いてみると、
「冬至が近いこの時期は鳥居と橋の向こう側、真正面から朝日が昇って、鳥居の中を太陽が通る、ありがたい景色をみることができる」と教えていただきました。
せっかくだから日の出を拝みたい!と思い、しばらく鳥居の前で待つことにしました。
真冬の早朝で身体が冷えるなか6時半から待ち、7時半過ぎにやっと日が昇ってきました。
鳥居と橋の一直線上から太陽が昇り、鳥居の間を太陽が通ります。
その日は天気も良く、早朝の澄んだ空気に霧が薄くかかる中、鳥居の間から昇る朝日はとても美しく神秘的でした。柔らかく力強い日の光を浴びて、身体も心も温かく包まれているような気持ちになり、とても感動しました。
また、太陽に照らされた鳥居や橋、橋の下を流れる五十鈴川、伊勢神宮に植わっている木々も美しく、昼間とは違う早朝ならではの景色に心打たれました。
◆◆◆
橋・鳥居・太陽が一直線になるこの構造は、計算して造られたものかどうかは定かでないそうです。
毎年冬至の日にはこの鳥居と橋のちょうど真ん中を通るとのことで、今年の冬至は12/22㈭。
鳥居と橋の直線上に日が昇る景色は冬至の前後1か月(11月下旬~1月下旬)の間は見られるとのことなので、タイミングが合えばぜひまた訪れたいな、と思います。