ととナビvol.395 ミギガレイ
ヒラメがおいしい時季になりました。
そういえば、ととナビが始まってすぐの頃に、「左ヒラメ、右カレイ」っていうのをやりましたが、恵津子さんは覚えているでしょうか…(その模様は、ラジオかラジコでお楽しみください)
大富先生:「ヒラメやカレイには体の両側に似たような形のひれがありますよね。でもそれらは同じひれではなく、片側だけ、顔のすぐ後ろに肛門があるんですね。肛門がある側のひれはしりびれで、反対側のひれは背びれです。なので、背びれが上、しりびれが下になるように魚を立ててみましょう。そうすればマダイと同じような縦に平べったい形になりますよね。」
ヒラメもカレイもマダイと同じ側扁形(つまり左右から押しつぶされた形)をしているんですね。
ちなみに、アンコウは上下から押しつぶされた縦扁形ですから形が違います。
さて、マダイと同じ形だということがわかればあとは簡単。ヒラメは体の左側が茶色くて右側が白くて、左の茶色い側に両目があります。
そしてカレイは逆に右側に目があります。
これが「左ヒラメ、右カレイ」の意味なんですね。
大富先生:「ところで、ヒダリヒラメなんていう魚はいないんですが、ミギガレイという魚はいるんです。それが先月獲れたんですよ、たかえび漁で。つまりそれは、ミギガレイはうんまか深海魚…ということですね。全長は24cmありました。」
大富先生もまだ食べたことのない魚。しかも1匹しかなかったので、迷った挙句、とりあえず煮付けにしたそう。・・・すると、
大富先生:「予想通り少し水っぽく、味が薄く感じられました。真子はおいしかったですが。次は一夜干しにして旨みを加えようと思います。」
たかえび漁は1月から3月まで全面禁漁ですが、4月には北薩漁場が解禁になります。
そして、錦江湾のとんとこ網や島しょ域の深海魚は、この時期もあります。
今年もたくさんのうんまか深海魚を食べて、地元の海を守りましょう!