3月に開かれた、「SDGs Questみらい甲子園」。
高校生が社会課題解決のアクションアイデアを考えるコンテストです。
鹿児島大会にエントリーした、64チームの中から、
協賛社特別賞「新日本科学賞」に輝いたのは錦江湾高校「ビオトープ班」の皆さんです。
「錦江湾高校で廃棄されていた燃やせるごみを、マルチングという方法を活用して、二酸化炭素排出を減少する目標でやってきました。約1年活動してきて、評価してもらえてうれしい」
新日本科学の二反田さん。
新日本科学は、医薬品開発のサポートを中心に、ライフサイエンス事業を展開する企業です。
世界の貧困問題や、うなぎの繁殖を通じて生物多様性の保全などに取り組んでいます。
新日本科学 専務 二反田真二さん「身近なところでできるテーマを課題にして、校内で実践されているところが素晴らしいなと思いました」
具体的に、どのようなSDGsアイデアを考えたのでしょう?
錦江湾高校を訪ねました。
『ビオトープ班』のみなさん。
週一回の探究活動の時間で集まったメンバーで、授業だけでなく放課後の時間も使って活動をしてきました。
吉留成美さん「燃やされるはずの雑草を使って地温を一定にする活動」
福元愛芽さん「マルチングとは植物の根の周りを藁や草、ポリエチレンフィルムで覆うことです」
池田りなさん「錦江湾高校ではポリエチレンフィルムの代わりに自然ごみをマルチング材として活用しています」
錦江湾高校で毎年行われているクリーンアップ作戦で集めた自然ごみを使っているそうです。
磯端雫さん「今までは掃除で出たごみを(焼却場に)そのまま持って行っていた」
川路香緒里さん「捨てなければその二酸化炭素は出ないから、落ち葉をマルチング材として使おうと思いました」
ごみの運搬や、焼却時に発生していた二酸化炭素が削減できるため、地球温暖化防止に繋がると考えました。
川路香緒里さん「落ち葉を捨てる概念がなくなると思います」
遠矢緋雪さん「少しでもSDGsに貢献できると思っている」
一年間の活動を通して自然ごみを活用したマルチングは地面の温度を一定にする効果があると分かったそうです。
山下陽大さん「自然ごみはゴミじゃない!」
遠矢緋雪さん「マルチング材として使えるんです。」
「みんなでやろう、マルチング!」
今後は、マルチングで一定の温度になった地面が植物の成長にどのような影響を与えるのかを調べていくそうです。