ととナビvol.210 新種サツマテッポウエビとオオスミテッポウエビ
みなさ~ん、ととナビは今月で4周年を迎えるんですよ~。
思えば、水産学部の大富先生の研究室をたずねたあの日からもう4年。。。。
あの頃はそれなりに緊張感、そして、遠慮もあったはずの二人・・・
でも、でも、、、
4年後、大富先生と恵津子さんが、じゅん🙇🏻とエツコ💆🏻でコンビを組んでCMに出てる・・・なんて、あの時誰が想像したでしょうか。。。。
🙇🏻:「でもまだ4年ですね。わが国日本は今年で明治維新150年ですよ。鹿児島も盛り上がっていますよね。」
・・・・?
もう皆さん、新聞でもご覧になられたかと思いますが、このたび大富先生は、錦江湾で新種のエビを発見、名づけ親にもなっちゃいました!(このエビです👇🏻)
🙇🏻:「エッヘン、名前を発表します!
明治維新150年の記念すべき年の、しかも、私の生まれた月である6月に論文が発表になったことに鑑み、和名はサツマテッポウエビと名付けました。」😤
錦江湾の生物調査は、2002年からは南星丸で行っていますが、その前はとんとこ網の漁船に乗せていただいて調査してたそう。実は、その時にも新種のテッポウエビを発見していて(ハサミがとても長いテッポウエビだったんですって)、大隅半島の垂水の漁船で見つけたので、そのエビにはオオスミテッポウエビ👇🏻という名前をつけそうです。
それから間もなく、オオスミテッポウエビにとてもよく似ているけど少し違うエビが採れ始めます・・・
🙇🏻:「湾のど真ん中の深海底で、どちらも4㎝くらいで、何カ所か形態に違いがあるんですけど、一番わかりやすいのは顔の頬のところに棘があるかどうかです。顕微鏡でしか見えないんですけどね。」
どちらのエビも赤い色をしていますが、サツマテッポウエビ(左)は、オオスミテッポウエビ(右)に比べて赤と白のコントラストが強いんですって。
どちらも世界的にめずらしいエビなのに、大富先生の調査では結構な数が採れたそう。そこで、去年から千葉県立中央博物館の駒井智幸さんというエビの分類学者と共同研究を始めたところ、オオスミテッポウエビでない方のエビは世界のどこにもいない未記載種ということがわかって、新種として発表することになったというわけ。
学名はアルフェウス・ロンギパルマ。
アルフェウスはテッポウエビの仲間という意味で、ロンギ(←LONG)パルマ(←掌)、つまり、「掌が長い」エビ。ハサミの部分が長いことに由来するんですって。
🙇🏻:「鹿児島の南星丸で採集したので今度は日本語の名前をサツマテッポウエビにしたんですけど、これで薩摩・大隅の揃い踏みとなったわけですよ。明治維新150年の年に。これは歴史に刻まれるべき出来事だと思いませんか?」😤😤
これらは両種ともに世界中で錦江湾にしかいないエビ。
すみませんが、最後にもうひとつ、大富先生のドヤ話にお付き合いください・・・
🙇🏻:「実は、私はどちらのエビもすでに食べているんですね。素揚げで。エビの香ばしさはあるんですけど、小さいので味はまあまあでしたね。サツマテッポウエビとオオスミテッポウエビを食べたのは世界で私だけですね。」😤😤😤
ご清聴ありがとうございました。💆🏻