ととナビvol.207 マアジ その2

先週に引き続き、今日もマアジのお話です。北海道から九州まで、ほぼどこにでもいる、もしかすると日本で一番有名な魚かも・・・。

 

🙇🏻:「ところで、マアジが2つのグループに分かれることをご存知でしょうか。しろあじ型とくろあじ型ですね。しろあじ型は関東ではきあじ型と呼ばれているんですけどね。」

🙇🏻:「わが鹿大水産学部の学生も2つのグループに分かれるんですよ。それはですね、鹿児島出身で実家から通学している学生と、県外出身で親元を離れて一人暮らししている学生なんですけどね。この一人暮らしをしている学生はお正月やお盆に実家へ戻りますよね。つまり回遊するということですね。」😨

 

先生がおっしゃるには、

マアジのしろあじ型 → 「自宅生」(沿岸の岩礁域にいる)

くろあじ型 → 「下宿生」(沖合を回遊している)

なんだそう。。。😰

 

こういう生態の違いは、形態、つまり体のかたちの違いになって表れていて、あまり移動しないしろあじ型は体高が高くて平べったい形(体を輪切りにすると縦に細長いかんじ)

それに対して回遊するくろあじ型は、体高が低くて体が細長い(輪切りにすると丸い形)かんじ。。。

 

🙇🏻:「これはマサバが平べったくてゴマサバが丸いのと同じですね。ヒラソウダとマルソウダもそうですね。これらは種が違うんですけど、マアジの場合は今のところは種が違うところまでの差がないんですね。」

 

回遊しないしろあじ型は体の色がやや淡い印象があります。全長は20㎝を少し超えるくらいで、あまり大きくはなりません。

一方の、回遊するくろあじ型はその名の通り体色がやや黒っぽくて、大型。大きいものだと40㎝くらい。

 

🙇🏻:「しろあじとくろあじはどっちがおいしいと思いますか?」

 

こたえは「しろあじ」。脂ののりが良くておいしいんですって。市場での値段も違います。

 

🙇🏻:「錦江湾で獲れるマアジはくろあじが多いんですけど、しろあじは薩摩半島側では阿久根や出水などで獲れますね。出水のしろあじは東京で大人気ですよ。大隅半島側では高山や内之浦でしょうか。」

🙇🏻:「マアジは夏の魚で、旬はまさにこれからなんですよ。特に、高山や内之浦で今の時季に獲れるマアジは「つゆしたあじ」と呼ばれて最高の味のあじなんですね。みなさん、この「つゆしたあじ」という名前をぜひ覚えてくださいね。来週はいよいよ食べるお話をしたいと思います。」

楽しみ~😋

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