ととナビvol.178 ソコイトヨリとヒメコダイ

先週はイトヨリダイという魚のお話でしたが、今週はその親せきといってもいい魚を紹介します。

それは ソコイトヨリ 。

 

イトヨリダイの仲間はもともと海の底の方にすんでいるんですが、さらに名前に「そこ」がついています。

イトヨリよりより深いところにすんでいるからなんですね。

 

🙇🏻:「ソコイトヨリは錦江湾にもたくさんいるんですよ。海底付近に。私たちの調査では指宿の沖の水深130mくらいのところでよくとれますね。イトヨリダイよりも小さな魚で、全長20㎝くらいのものが多いです。イトヨリダイと同じように体に黄色い縦じまがあるんですが、一番目立つ線はおなかを走っているんですね。まるで蛍光ペンで書いたように。おなかが黄色いので「きばら」とも呼ばれるんですが、鹿児島ではもっぱら「あかな」ですね。」

スーパーにもよく「あかな」という名前でならんでいるそう。1匹がちょうど一人分のおかずにいいくらいの大きさなんですって。

 

🙇🏻:「あかなは塩焼きや煮付けでもいいんですが、私はから揚げが好きですね。ビールによく合うんですよ。でも寒い時季にはやっぱり焼酎のお湯割りですよね。焼酎には刺身ですね。ソコイトヨリはイトヨリダイよりも味が落ちるとされているんですが、じつは刺身がおいしいんですよ。イトヨリダイの仲間は皮がおいしいので、皮はつけたままでOK。湯引きもいいですね。新鮮なソコイトヨリの刺身は見た目もきれいで旨味があって、焼酎にぴったりですよ。」

 

 

 

そして今日はもう1種、 ヒメコダイ をご紹介します。

指宿沖には赤い魚が多いんですが、これもそう。形は細長く、しっぽの上の方の先が、ソコイトヨリダイほどではないですが長くなっています。

こう見えて、ヒメコダイはタイの仲間でもイトヨリダイの仲間でもなく、ハタの仲間。スズキ目ハタ科ヒメコダイ属です。大きさは20㎝くらいです。

 

🙇🏻:「煮付け、塩焼き、天ぷら、から揚げ、何でもいいんですが、この魚もじつは刺身がおいしいんですよ。」

 

・・・でも、このヒメコダイ、ソコイトヨリと違ってほとんど流通していないんだそう。もったいないです~😥。

 

🙇🏻:「ソコイトヨリやヒメコダイをはじめとする指宿沖にたくさんいるおいしい赤い魚たちを、ぜひ地元の温泉旅館とかで地魚として出してほしいですね。前にも言いましたが、これからは「黒」だけではなく「鹿児島の赤」」にも注目したいですからね。」

 

みなさんもぜひ🤓

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