“特急 はやとの風”便数減!バリアフリーでゆったり列車旅の魅力
金曜日にお話を伺うのは、社会福祉法人 鹿児島身体障害者福祉協会 スポーツ情報課長で鹿児島県障害者スポーツ協会事務局長の前田 究さん。先週は、障害者スポーツ振興のため、奄美に出張していた前田さんだが、今週は寒波に見舞われ雪のちらつく東京へ。
2020年に鹿児島で開催される「全国障害者スポーツ大会」で、翌年から正式導入されるボッチャ競技をお披露目させたいと、日本ボッチャ協会と協議するためだ。新たな競技を取り入れることで、障害者スポーツに関心を集め、普及させていきたいと余念がない。
そんなスポーツ一筋だと思われた前田さんだが、今回選んだ話題からは他の顔ものぞかせた。
1月20日(土)南日本新聞・経済面から「はやとの風 年210日運行」の記事を取り上げた。
3月のダイヤ改正により、肥薩吉松駅と鹿児島中央駅とを結ぶ「特急 はやとの風」も減便が決まり、来年2月までの期間で、休日や夏休みなどの繁忙期、計210日運行するとJR九州が発表した。実は、鉄道・列車が大好きだという前田さん。「はやとの風」にも並々ならぬ想いがある。
九州新幹線が部分開業した2004年3月にデビューした「はやとの風」だが、当時はバリアフリー対応の車両ではなく、車椅子で移動する前田さんにとっては少し利用しにくい印象だった。
しかし、2006年1月にバリアフリー車両が登場。車椅子で入れるトイレなども設置され、前田さんもお子さんたちを連れてよく乗車したそうだ。
🗣前田さん「『特急=早い』のイメージを覆す、観光特急の先駆けだったんです!」
漆黒のボディに木のぬくもりあふれる車内は魅力たっぷり!
また、木造駅舎が残る大隅横川駅や嘉例川駅には5分ずつ停車し、写真を撮ったり散策したりする時間を設けるなどユニークな仕掛けもある。
駅弁グランプリで上位にランクインする駅弁「百年の旅物語 かれい川」には「がね天」などの郷土料理が詰まっていて、美味しいものをいただきながら車窓からの景色を楽しむのも最高だ。
前田さんは、栗野駅で降りて丸池湧水に立ち寄ったり、終点の吉松駅から特急の「いさぶろう」や「しんぺい」に乗りスイッチバックを体験したり、人吉からは九州横断特急に乗り継いで大きい窓から見えるダイナミックな自然を楽しんだりと思い出話は尽きない😊
🗣前田さん「これまでより便数は減るが、その魅力をぜひ多くの方に体感してほしい」と話す。
車両だけでなく、行く先々の施設などでバリアフリー化も進んでいて、障害者や高齢者、小さい子どもづれなど色んな方が気兼ねなく楽しめるように改良されてきている。スピードが重視される現代だが、観光列車に揺られてゆったりと旅に出かけてみたくなった🚂✨
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