ととナビvol.229 イシガキダイ その2
先週はイシガキダイとイシダイどっちがおいしい?
それは来週のこころだ~
・・・というお話でした。覚えていらっしゃいますか?
で、今日はその続きです。
🙇🏻:「イシガキダイはイシダイに比べると、分布域がやや南なんですね。そして、より大型になります。イシダイは、老成魚になってくると口の周りが黒くなるんですけど👇🏻、
イシガキダイでは白くなるんですよ👇🏻。
なので、釣り人の間ではイシダイは「くちぐろ」、
イシガキダイは「くちじろ」と呼ばれたりもするんですね。」
どちらも人気の高い、そして釣るのが難しい魚ですが、
特に大型の「くちじろ」、つまりイシガキダイを釣るというのが磯釣り師のステータスなんですって。
大きなものでは80㎝か、それ以上あるんだそうですよ!!
さて、次に、どちらがおいしいかですが、大富先生は・・・
🙇🏻:「もちろん人によって好みは違うかもしれませんけど、私はイシガキダイに軍配が上がると思いますね。どちらもコリコリとした食感の上品な白身ですけど、イシガキダイの方が脂ののりというか、甘味が少し強いように感じますね。」
ああ、おいしそう。。。😍
あと、イシガキダイの旬は秋、まさに今。一方、イシダイは春の魚。
似ている魚どうしですけど、旬の時期は違うんですよ。
・・・ところで、皆さんに質問です。Qこの魚👇🏻はイシガキダイでしょうか?
うっすら縞も見えるけど、点々も見えるし・・・
🙇🏻:「実はこれ、イシダイとイシガキダイの交雑個体なんですよ。養殖では、別の種類の魚どうしで交雑個体を作ることがありますけど、イシダイとイシガキダイは天然の海の中で結婚💕して、自然に交雑個体ができることがあるんですね。それだけ遺伝的に近いということですよ。」
では、Qこの魚は何という名前なんでしょうか?
🙇🏻:「その昔、近畿大学で人工的にイシダイとイシガキダイの交雑個体を作って、「キンダイ」という名前が付けられたことがあるんですが、生物の名前としてはそれは認められないんですね。実際は、「イシダイとイシガキダイの交雑個体」という名前になるんです。新種ではないので、新しい名前は付かないんですよ。」
理由は、交雑個体には次の世代、つまり子どもができないから。
せっかく生まれても、その世代で終わりということなんです。
・・・・なんか、かわいそうですね😢