ととナビvol.394 イガグリガニ
ずいぶん前のととナビで、フルーツの王様・ドリアンにも似た「海のドリアン」
その名も アカグツ という深海魚のお話をしました☟
「体の背中側がかたくてとげとげで、手で持つのも一苦労の魚。でもから揚げにすると体のヘリの尖った部分が鶏のなんこつのようなコリコリとした食感で意外においしい」というお話でした。(2016年2月4日、11日OA)
実はこの「海のドリアン」、魚だけじゃなく、甲殻類にもいるんです。(タラバガニの仲間に多いそう)
今日紹介するのは イガグリガニ ☟ 。(名前からするとドリアンではなくイガグリですけどね)
タラバエビ科ですから、ヤドカリの仲間(あしが8本しかないようにみえますけど)で、水深200~600mの深海底にすんでいます。写真の個体は野間池のたかえび漁で獲れたもの(甲羅の幅10cm、重さ620g)。
大きいものだと15cmくらいになります。
目が小さく、ちがう角度から顔を見ると、こんな感じ。。。かわいいでしょ。
ちょっとプレデターっぽい感じもします・・・😅
深海性のこの手の生き物は身が水っぽいものが多いんだそう。イガグリガニも、そんな感じ?…と、ほとんど期待せずに、蒸しガニにして食べたところ・・・☟
大富先生:「初めてでしたが、実際に食べてみると・・・とにかく、身が少ない。そして、とげとげなので、あしの中の身はほじくり出しにくい。おまけに、タラバガニの仲間に共通なのかもしれませんが、みそがほぼ液状で、ほとんど食べられません。悪いことづくし。・・・でもまあ、身は少ないですが、旨みがあって味はそんなに悪くはなかったですね。5段階評価の2、6段階評価の3といったところでした。」
💦