ととナビvol.221 カスザメ
🙇🏻:「先週はコロザメのお話をしましたよね。復習ということで、もう1回写真を見てみましょうか・・・。
平べったいのでエイのようにも見えますけど、サメの仲間なんですね。
・・・・ところで、この魚は本当にコロザメですか?
なんだか違う魚に見えませんか?
何をいまさら😟・・・(自分で言っといて)
🙇🏻:「じつは、これは別の種類なんですね。カスザメ(↑)といいます。ちょっとかわいそうな名前ですけどね。
コロザメとカスザメは胸びれのかたちが異なるんですが(↓こっちはコロザメ)
ちょっとわかりにくいですかね。。。😥
🙇🏻:「決定的に違うのは噴水孔の位置なんですよ。噴水孔というのは、目の後ろにある穴で、呼吸のために海水を取り入れる穴なんですね。」
上の写真は、頭の部分のアップです。
コロザメは左右の目の距離よりも左右の噴水孔の距離の方が短いんですね。
それに対してカスザメは左右の目の距離の方が噴水孔の距離よりも短いんですよ。
これがわかりやすいですね。😊
両種ともにカスザメ目カスザメ科の魚で、錦江湾にもすんでいるんですけど、
獲れるのは圧倒的にカスザメの方が多いんです。
カスザメはサメなのに普段はあまり泳がず、アンコウのように海底でじっとしていて、エサがやって来るのを待ち伏せするんですってよ。
・・・ところで、カスザメはおいしいんでしょうか??
🙇🏻:「この魚は研究室の学生といっしょに食べましたね。刺身と煮付けを作りました。私の感想としては、刺身はやや甘味に欠けましたね。でも煮付けは、少しくせがあるんですけど、味は良かったですよ。学生たちは「おいしいおいしい」と言いながら、刺身も煮付けもぺろっと平らげてしまいましたよ。」
ところで、刺身といえば、欠かせないのがわさびですよね。
わさびをもっともおいしくおろせるのはサメ皮のおろし器。いわゆる「サメ肌」というやつです。
でも、どんなサメでもいいわけではなく、いろいろいる中で、このカスザメはわさびおろし器の材料になるサメ!!なんですよ。
🙇🏻:「でも、わさびおろし器にはショッキングな秘密があるんですよ。来週お話ししますので、どうかお楽しみに。」
なになに?めちゃくちゃ気になります~
来週も乞うご期待!!