ととナビvol.359 キビナゴ②

鹿児島が誇る小さな魚、キビナゴのお話、続きます。。。

先週予告した通り、今日は「キビナゴはどんなふうに獲られるか?」ということについて。

キビナゴ漁は、夜明け前に行われます。

まずは魚群探知機でキビナゴの群れを探します。(昔は魚群探知機なんてなかったので、船の上から細くて長―い竹の棒を海面から海底に向けて突き刺して、キビナゴの群れを探していたんですって!!)。

大富先生:「群れがいれば、竹の棒にコツンコツンと当たる感触があるんですね。たくさんいることがわかるとその場所に素早く網を入れるんです。」

その網は、バレーボールネットのような形で、「刺網」と呼ばれています。

あと、キビナゴは光に集まる習性があるので、獲るときには海の中に強力なライトを入れるんですって。(へぇ~)

大富先生:「網の目はどれも同じなので、刺網で獲られるキビナゴは大きさも揃うんです。出荷する際にとても都合がいいというわけですね。銀色に輝くキビナゴがぎっしり入った木箱がたくさん並ぶ光景は鹿児島の市場ならでは(☝上の写真)。キビナゴは鮮度が命ですから、早朝の競りに合わせて夜中から朝方にかけての短時間にかけて獲って、すぐに出荷するんです。」

 

さあ、そんな風に「獲って出し」のキビナゴですが、「朝の顔」と「夕方の顔」って違って見えますよね?・・・

顔の後ろあたりや、目の周りにご注目下さい。

お化粧がとれて、目が充血して・・・まるで一日一生懸命働いた私たちみたい?

いえいえ、ご安心ください。キビナゴはこのくらいがふつうですから、全く気にすることはありませんよ。

十分お刺身でも食べられますからね。

 

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