ととナビvol.196 ヤナギムシガレイ
🙇🏻:「ここのところメガレイ、アラメガレイと、カレイの仲間が続いていますね。鹿大の私の研究室にはバングラデシュからの留学生がいるんですが、時々バングラデシュの家庭料理を作って持ってきてくれるんですよ。それがどれも、とてもおいしいんですよ。
先日は定番のチキンカレーを持ってきてくれたんですけど、相変わらずとてもおいしかったですね。本場のカレーはスパイスがきいていて結構辛いんですけど、私はそれが大好きなんですよね。
というわけで、今月、そして今年度最後のととナビもこのままカレイシリーズでいきましょう!」
最近、前置きに尺をとりがちな「ととナビ」です・・・☹
🙇🏻:「私は子どもの頃からカレーとカレイが好きで、瀬戸内海で獲れたメイタガレイの煮付けをよく食べていたんですが、じつはもう一つ、よく食べていたカレイがいるんです。私の故郷、兵庫県は瀬戸内海と日本海の両方に面しているので、日本海の魚もあるんですが、その日本海で獲れたカレイの仲間の一夜干しがスーパーで売られているんです。「ささがれい」という名前で。これも私の大好物だったんですよ。当時は普通に食べていましたけど、今ではけっこう高級な食材になってしまいましたね・・・。」
西日本の日本海側ではもっぱら「ささがれい」と呼ばれていますが、標準和名は
ヤナギムシガレイ。
カレイ目カレイ科ですからカレイの中のカレイで、大きさは30㎝くらいです。
「日本海の海の幸」というお話もありましたが、じつは鹿児島でも獲れるんですって。明後日まで(3月いっぱいは)禁漁の、たかえび漁で一緒に獲れます。水深100~400mの結構深いところにすんでいるので、網にも時々ですが入るんだそうですよ。
🙇🏻:「でも、鹿児島ではほとんど知られていませんから、例のごとく雑魚扱いです。基本的には水揚げされていないんですよ。このカレイをおいしく食べてきた私には信じられない事実が、ここ鹿児島にはあるんです!!。」
まずは、日本海では高級魚のヤナギムシガレイを鹿児島の消費者にも知ってもらわなければなりません。
大富先生は、たかえび漁の漁師さんに特別にお願いして、食べる機会を得ました。
まずは、やっぱり一夜干し。👇🏼
🙇🏻:「子どもの頃を思い出す、懐かしい味でしたよ。刺身で食べられるというのも産地ならではの贅沢ですね・・・。」
4月には、北薩地区のたかえび漁が解禁になります。
またこのおいしいカレイに出会えるといいですね。そして、私たちの口にも入るよう、流通させていただきたいものです。
鹿児島の深海にはお宝がいっぱいですよっ💰。