【放送日】2017年11月13日
ショートストーリー(夫と妻の会話から)
妻:お金持ちもいろいろ大変なんだねぇ
夫:どうしたの?
妻:先月、お隣さんちのおじいちゃんが亡くなったでしょ?
夫:そうだったね
妻:お隣さん、立派な家でしょ? だからおじいちゃんの遺産も相当なものらしいの
夫:そうだろうね
妻:おじいちゃん、亡くなる前に遺言書を残していたみたいなんだけど、
その遺言書がどこにあるか分からないんだって。いま家族総出で探しているみたい
夫:それは大変だねぇ・・・
妻:なにせあんなに広い家だから、探すのも大変らしいのよ。
そういう意味ではうちはよかったねぇ
夫:どういうこと?
妻:家が狭いから、すぐに見つけられるもんね!
【平松弁護士の解説】
遺言書の保管場所は家族が発見しやすい場所がいいですが、そうした場合、紛失や改ざんのおそれが出てきます。安全性と確実性を重視するなら、遺言書は自宅以外で保管することをおすすめします。
自分で作成する自筆証書遺言の場合、多くの信託銀行が遺言書の保管サービスを提供しているので、このようなところに預けるという方法があります。
また、公証役場で公証人に作成してもらう公正証書遺言なら、原本が公証役場に保管されるため、安全に保管することができます。