国連が定めた持続可能な開発目標、SDGsについて屋久島の小学生が学びました。学習に使われたのは、子どもたちが暮らす屋久島を舞台にしたボードゲームです。
子どもたちが遊んでいるのは、屋久島町の教育委員会が企画したボードゲームです。自分たちが持つ資源を使って、料理や工業製品などを作ればポイントを獲得でき、いかに多くのポイントを獲得できるかをチーム同士で競います。
ただ、資源には限りがあるため、やみくもに使うのではなく、いかに計画的に生産を持続させていくかがゲームで勝つためのカギとなります。
遊びながら持続可能な社会、SDGsの考え方を学ぶことができるこのゲーム。一般に売られているボードゲームをベースに、舞台を屋久島にアレンジして作ったもので、ゲームで使われる「資源」はトビウオやタンカンなど、作られる料理も首折れサバの刺身定食やトビウオのつけ揚げなど、屋久島ならではのものとなっています。
町教育委員会が、地元ホテルやSDGsの普及に取り組むNPO法人などと協力して、今回200セットを作り、今月6日に町内にある13の小中学校全てに贈ったのです。
安房小学校ではこの日、5年生の子どもたちが4人1組で5チームに分かれて対戦。ゲームを通して限られた資源を活用していくことがいかに大切か学んでいました。
(体験した児童)「おもしろかった。資源の有効活用を理解できた」
(体験した児童)「SDGsは2030年までに達成できるかなと思っていたが、この授業を通して達成できると思った」
(安房小学校 永山広大教諭)「屋久島をテーマにしたゲームで、授業で学ぶより身近に感じて、続けていきながら子どもたちが屋久島について詳しくなれたら」
ボードゲームは今後、各学校の授業などで使われる予定です。