今回ご紹介するのは、一般社団法人鹿児島地域医療介護ネットワークです。
鹿児島県主催のDXアイデアコンテスト「デジワングランプリ2024」でグランプリを獲得した「かごネット」を運営しています。
一般社団法人鹿児島地域医療介護ネットワーク
副代表理事 藤井規好さん
「一般社団法人鹿児島地域医療介護ネットワークは川内市医師会、川内薬剤師会、薩摩川内市歯科医師会が中心となって、地域医療の様々な課題解決を図り、地域医療の質の向上などを目的に設立されました。「かごねっと」はその一環で取り組む、地域共通の患者カルテとして導入した医療DXの仕組みです。」
薩摩川内市では医療を取り巻く地域の課題として高齢化、過疎化、基幹病院への集中などがありました。
それに加え医療介護の情報共有の課題があったといいます。
かごネットは業務効率化による現場負担の軽減、医療や介護の質向上に繋がっています。
更に、かごネットは連携するスマートフォン用アプリ「かごマイカルテ」通じて、患者自身も医療機関の処方や検査内容を確認できるようになります。
2024年4月に本格運用を開始した「かごネット」。
今後は離島などの住民に対してのオンライン診療にも活用していく予定とのこと。
「各地域にかごネットの導入が進むことで、情報連携の仕組みが広がり、住み慣れた地域で安心して暮らせるような、より良い医療介護環境を実現したいと考えています。」
2024年度に「さつま町」も参加が決定し、DXによる地域医療の課題解決に向けた取り組みが広がっています。