薩摩の教え

郷中教育35

今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
引き続き、6・7才から10才までの「小稚児」の一日の過ごし方をお伝えします。

 

郷中ごじゅう方限ほうぎり小稚児こちごたちの一日は、朝は、先生のもとで書物を読み、それが済むと、我が家で朝食。午前10時には仲間が集まる場所に面向おもむき「今日はどんな遊びをしようか?」相談する・・・というものでした。
昨日は、「山遊び」をお伝えしましたので、今日は、「川遊び」をご紹介します。

 

川遊びというと、水泳や魚釣りもその範疇はんちゅうに入りますが、小稚児のケースでは、
川の流れをめたり、砂原に溝を作って水を流したり、地を掘ったり・・・
という極めてかわいらしいものでした。

 

魚釣りというと、高見馬場郷中では、諏訪神社や天神神社に設けられている池で、ふな釣りを楽しむというものだったようです。
諏訪神社境内に池があったこと、現在では知るよしもありませんが、天神神社の方は、古い記録を見ると、鶴丸城下に天神馬場と呼ぶ通りがあり、そこに萩原天神、または千石天神と呼ぶ小さなおやしろが創設されていたそうです。
このおやしろ前に小さな池があり、それを「天神の池」と呼んでいました。
この天神の池には、不思議な言い伝えが残っています。どんな伝承かは、また来週・・・

 

では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また来週。毎日めにっごわんそ!

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