今日はご紹介するのは、いろは歌の26番目の「の」の歌です。
逃るまじ 所をかねて 思い切れ 時に到りて 涼しかるべし
まず、言葉の意味から。
- 「逃るまじ 所」とは、逃れることは、出来ない、助からないと思った時を意味します。
- 「かねて 思い切れ」とは、「かねてから覚悟を決めておいて、いざという場合は、思い切れ」といった意味です。
- 「時に到りて」とは、逃れられない時のことです。
逃るまじ 所をかねて 思い切れ 時に到りて 涼しかるべし
歌の意味です。
どうしても逃れることが出来ない場合や助からないとなった時、かねてから覚悟を決めておけば、思い切れる。
すなわち死の覚悟さえ出来ていれば、よもや助からないと思っても、少しも慌てず、かえって心は清々しいだろう。
つまり、最後の覚悟を教えられた歌です。
逃るまじ 所をかねて 思い切れ 時に到りて 涼しかるべし
人間追い込まれた時、どうすれば良いのかを教えたのが、「の」の歌です。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!