いろは歌

いろは歌「お」(27番目の歌)

今日は、いろは歌の27番目の「お」の歌をご紹介します。

思ほへず たごうものなり 身の上の 欲を離れて 義を守れ人

まず、言葉の意味から。

  • 「思ほへず」とは、思わず。
    たごうものなり」とは、人の道に外れたことや進む道が違うこと。
    つまり「思ほへず たごうものなり」とは、「思わず人の道に外れたこと」。
  • 「身の上の 欲」とは、私利私欲のこと。
  • 「義を守れ」の意味は、正しい道を歩むことです。
思ほへず たごうものなり 身の上の 欲を離れて 義を守れ人

歌の意味です。

人間というものは、私利私欲があると思わず欲に引っ張られて、人の道から外れた行動を取ってしまいがちである。
だからこそ、自分の欲望を捨てて、正しい道、道義を守ることが、正しい振る舞い。
つまり、自身の欲望を捨てる、それが人の生きる道と教えているのです。

思ほへず たごうものなり 身の上の 欲を離れて 義を守れ人

この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

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