ととナビvol.147 ジミー入枝

🙇🏻:「今週は『新種の海洋生物、ジミー入枝』です」

 

・・・・って、ウソです。

今日は、先生の最初の教え子にして、今やドゥーワップシンガー・ジミー入枝さんについて、先生が語っておられます。。。。

 

🙇🏻:「私の研究室の卒業生にジミー入枝というのがおりまして、皆さんご存知のように、今は歌手をやっています。今日はそのジミー君の学生時代を振り返りたいと思います。

鹿児島大学水産学部では、4年生になると各教員の研究室に配属となり、卒業研究を行うのですが、まずは、なぜジミー君が私の研究室を選んだのか・・・?からです。

ジミー君は串木野市羽島の出身で、父親がマグロ漁船の漁師だったんです。音楽が好きだったジミー君が水産学部を選んだ理由はそれだと思うんですが、彼は小さいころからザリガニを飼うのが好きだったようです。なので、主にエビの研究をしている私の研究室に来たというわけです。

卒業研究のテーマは「鹿児島湾におけるナミクダヒゲエビの成長解析」です。私たち人間は年齢が分かりますが、魚も鱗や耳石という小さな骨などに年輪に相当する標示が出ることが多いのでそれを数えれば年齢が分かります。

ところが、エビは脱皮をしますよね。つまり過去を脱ぎ捨てて生きているわけで、体に生きてきた履歴がないんです。

 

なので、特殊な方法で年齢や成長を調べるんですが、とにかくたくさんの個体の大きさを測定しなければなりません。

そして、この写真はノギスを使ってエビの大きさを測定している、若き日のジミー君です。

ととナビvol.147 ジミー入枝

(・・・といっても、手だけですが)

彼はマイクを持つだけではなく、ノギスを持ったりパソコンで計算したりもしていたんですよ。

私の研究のスタンスは「現場に赴くこと」。つまり、標本採集は海の上で行うわけです。水揚げされない希少な標本は海の上まで行って採るしかないんです。

 

毎月1回はジミー君も私と一緒に夜明け前から漁船に乗って洋上に出ていましたが、一緒に船に乗る漁師さんたちが持ってきてくれるお弁当が飛び上がるほどおいしいんです。ナミクダヒゲエビのフライやヒメアマエビのかき揚げなんかが入っていて。

私はいつもおにぎりを5,6個は食べていましたが、ジミー君は元気なく梅干を2,3粒食べるだけでした……。

彼はとても船に弱いんです。彼の「船の上での姿」が一番印象に残っていますね。

 

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でも、彼とやった研究はちゃんと国際的な学術雑誌に発表することができたんですよ、念のため。」

 

そんなジミーさんは、本日、天文館でライブを行います。

場所はぴらもーるのウイッキーズハウス、夜7:30と8:30の2回です。

皆さん、どうぞ足をお運びください。

 

 

今日のととナビは、大富先生とジミーさんの、美しい師弟愛についてお送りしました。

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