不自然なメールにご注意! コンピュータウイルス《エモテット》
今日は3/7に報道された、鹿児島のデジタルに関する事件を紹介します。
Emotet(エモテット)に関する相談が急増中
パソコンがEmotetに感染すると、メールアカウントやパスワード、メール本文等の情報を盗み出し、それらを悪用して、過去にやり取りした相手に対し、返信に偽装したメールを送信してEmotetの感染を拡大します。
https://www.pref.kagoshima.jp/ja12/police/network/netwarkhanzai_123.html
(鹿児島県警察本部サイバー犯罪対策課 「かごしまサイバー通信(3月4日号)」より)
2020年9月のデジナビでも、フィッシング詐欺の手口の一つとして「エモテット」を紹介しています。
「エモテット」ってなに?
「エモテット」は悪意ある何者かによって流される、コンピューターウイルスです。
悪意ある攻撃者によってエモテットが仕込まれた「不正なメール」が送信されます。
エモテットが添付されたファイルを開いてしまうと、メールアドレスや内容などを「攻撃者」に盗み取られてしまいます。
攻撃者は、その、盗み取ったアドレスの持ち主に成りすまして、さらに不正なメールを送るためこれまでにやり取りをしたことがある差出人に「不正なメール」を送信します。
<Emotetに関する相談が急増中!>
先月中旬以降、Emotet(エモテット)に関する相談が急増しています。
知人や取引先からの送信に見えるメールでも、容易に添付ファイルを開かず、差出人に電話で確認する等慎重な対応をしてください。 https://t.co/GIjXGMiHNq— 鹿児島県警察本部サイバー犯罪対策課 (@kagokei_cyber) March 4, 2022
「何か変だな?」というメールに注意!
県警は「差出人などに不自然な点があれば相手に確認する」「添付ファイルを開かない」など、注意を呼びかけています。
例えば、普段はLINEや電話でやりとりをする人が、「珍しく」添付ファイルのあるメールをおくってきたときや、普段メールでやり取りはするものの添付ファイルがあるのは珍しいと感じたなど、やり取りのある人の「ちょっとした変化」も注意が必要です。
実際に送られてきた例文としては、「請求書を送信いたします」や「添付いたしますのでご確認下さい。」など、業務っぽい内容です。これが友達から来たらすぐにおかしいと感じるかもしれませんが、仕事の関係だと気が付かない場合もあるかもしれません。
もし感染したら
県警は、もし感染したら「パソコンをすぐにネットワークから切り離してほしい」と呼びかけています。まずは、感染が広がらないようにネットワークから切り離すことが大切です。
また、パソコン業者に見てもらう、駆除してもらう。
メールアドレスの作り直しも必要です。最終的にはパソコンの初期化が必要な場合もあります。
予防策として、メールボックスの定期的な整理。ウイルス対策ソフトを導入したり、定期的なウイルスチェックも必要です。
「不自然さ」を見抜くのはとても大変ですが、いま、どんなウイルスが流行っているのかを知ることも予防策の一つです。