食品からスマホまで!?転売ヤーにご用心!
こんなウワサを聞いたことありませんか?
「ヤクルト1000を飲むと睡眠の質が良くなる」
「寝る前にヤクルト1000を飲むと悪夢を見る」
テレビ番組でマツコ・デラックスさんが「あれ飲んでからすごく眠りがよくなった」と話したことをきっかけに人気に火がついたようで、現在も品薄状態です。
このように急激に話題になった商品、「自分もほしい」「試してみたいな」と思ったら時すでに遅し。
既に入手困難な激レアアイテムになっていて、だいたい簡単には手にはいらないんですよね。
そんなときにネット上で横行しているのが「高額転売」です。
ヤクルト1000は1本130円ほどなのですが、フリマアプリ「メルカリ」では規制前、1本500円ほどで販売されていました。
現在、メルカリでの出品はガイドライン違反ということで削除されているのですが、もちろん、次に同じように話題になる食品が出ると出品されると思います。
メルカリによれば、高額出品の動向を伝える報道が増加したことで、9日に同社への問い合わせが殺到。同社では冷蔵保存が必要な食品の出品を禁じていることから、10日から対応を始めたという。
出典:ITmedia メルカリ、「ヤクルト1000」出品を削除 ガイドライン違反として
ということで、今日はみんなで気をつけたいネット上の「転売」についてお話したいと思います。
シャインマスカットにブランド肉まで…食品をも転売する「転売ヤー」
このように、入手困難なものを高額転売して利益を得る人を「転売ヤー」といいます。
どこの誰かも知らない一般の人が、口に運ぶものを他の雑貨と一緒にオークションサイト等に出品。品質管理の保証もありません。
この時点で、冷静に考えると「衛生的に大丈夫かな?」と不安になるはず。
ですが、話題の商品となると「とりあえずゲットしたい」という気持ちが勝ってしまうのかもしれませんね。
食品の転売は、衛生上も気をつけなければなりません。
また、フリマサイトやオークションサイトで見つけた商品が盗品だった、というケースもあります。
最近では、山梨の桃農家で大量の桃の持ち去り事件が起こったのですが、直後にメルカリにて桃の大量出品が発見されています。
出品者によると「盗品ではない」と否定しているものの、盗難に遭った桃と産地・品種が同一のものだそうで、憶測をよび話題になっています。
■数々のアーティストが反対を表明する「コンサートチケットの転売」
昔からあるのが「チケット」の高額転売です。
長年名だたるアーティスト達がチケット転売に反対の声を上げてきましたが、ついに令和元年6月14日からチケット不正転売禁止法が施行され「チケットを買い占め、定価を大幅に上回る価格で販売」することが法的に規制されました。
本人確認や応募者本人のスマートフォンが必須になる電子チケットの発行など、対策に力を入れているイベントもありますが、とはいえまだまだ転売が横行しているのが事実です。
人気のコンサートや舞台、スポーツイベントなどのチケットを、業者や個人が買い占め、オークションやチケット転売サイトなどで定価を大幅に上回る価格で販売する「高額転売」。このような不当な転売により、チケットを本当に求めている人にとって入手しづらい状況が続いてきました。そこで、2019年6月14日からチケット不正転売禁止法が施行され、チケットの高額転売等が禁止されました。
出典:政府広報オンライン チケットの高額転売は禁止です!~チケット不正転売禁止法
■円安で世界の転売ヤーが注目「携帯端末」
また、最近では「人気の携帯端末」も高額転売されています。
携帯電話の回線契約をせずに「端末」だけ購入することが出来るようになり、ますます人気の端末は手に入りにくくなりました。
また現在の日本は、円安の影響でスマホを安く購入できる環境となっており、「日本で購入して海外で転売する」目的でスマホの買い占めが起こっているそうです。
ネット上の「中古で高値」は避けましょう
対策としては、本人確認が厳格化したり、商品を渡すときに外装のビニールを剥がして渡す(転売時の価値を落とす効果)などの対策も取られています。
まずは、私達ができることとして、オークションサイトやフリマアプリなどで、通常価格よりも高い値段設定の商品を購入しないというのが一番です。