ととナビvol.356 ヒゲダイほか
先週に引き続き、今週もととナビにいただいたメッセージをご紹介します。
RN:いけいけなっちゃん
2月に、肝付町の波見漁協で水揚げされた魚の写真です。「ひげだい」というそうですが、初めて見ました。
若いお兄ちゃんではなく、中高年の叔父様のグレーのお髭。じゅん先生は食されてますよね。どんなお味ですか?
写真付きでいただきました、ありがとうございます。
大富先生:ヒゲダイ。もちろん私は食しておりますよ。この姿形でスズキ目イサキ科、つまりイサキの仲間ですからね。イサキといえば、いちばん魚らしい、一筆書きで書ける形をした魚なんですが、その仲間にはいろんな体型のものがいるんです。
ヒゲダイはふつうにおいしい白身の魚で、私は刺身と煮付けで食べました。
ヒゲダイもたまにはひげを剃るんですね。下は、ビフォーアフターの写真。実は右はヒゲダイのアフターではなく、別の魚のあごひげなんです。
その名もヒゲソリダイ(上の右の写真)。ヒゲダイがいれば、ヒゲソリダイもいるんです。しかも、両種ともにイサキ科。
ひげ剃りあとだけにヒゲダイに比べるとさっぱりしているかというと、そんなことはなく、やはり脂があっておいしい魚ですよ。
今日はこれで終わりではないんです。ヒゲのあるのもヒゲを剃ったのもいれば、永久脱毛したものもいるんですよ。それがクロコショウダイ。
これもやっぱりスズキ目イサキ科の魚です。下は、クロコショウダイの下あご
これら3種でひげのあるないトリオです。クロコショウダイも脂があっておいしい白身の魚です。