相談者A
父親だけど親権がほしい!
子どもが幼いと、親権は必ず母親にとられてしまうの?
子どもが幼いと、親権は必ず母親にとられてしまうの?
確かに子どもがまだ幼いと、母親の監護養育に委ねるべきであるという考えがあります。しかし裁判所では、母親というだけで親権者を決めるのではなく、「どちらが親権者として適切か」を具体的に判断する運用がとられています。
現在、父親が日常的に子どもの面倒をみているのなら、「母親ではなく、父親が子どもの監護を行っていた」という実態は、親権者を判断する上で重要な要素になります。
さらに親権者を決める上では、子どもの意思も尊重されます。おおむね10歳をこえたら意思もはっきりしてくるため、子どもが「父親と暮らしたい」と考えているなら、父親が親権者になる可能性は高いです。
弁護士 平松剛