Helloかごしま!NY通信 《フェラーリの車で鹿児島のアレをPR》

鹿児島の海外にある県人会とつながるコーナー。

奄美大島出身で、現在、アメリカ・NY奄美会会長・栄秀吉さんからビデオレターが届きました。


世界の高級車メーカー「フェラーリ」の特別仕様車に採用されたのは奄美大島のアレ?

答えはこちら・・・「大島紬」

そう、奄美の「大島紬」を使用した「奄美布(あまみふ)」です。

今回、特別仕様「フェラーリ・ローマ」は、フェラーリとクールハンティングという、アメリカの出版社と共同で企画されていて、この出版社が、日本の伝統工芸や職人技を取り入れようと考えました。

「奄美布」を製作された奄美大島名瀬の大島紬の織元「はじめ商事」の代表・元さんにお話を伺いました。


イベントに参加するきっかけは?

JAPANブランド事業という海外へ「大島紬」をPRする取組を奄美市や商工会議所と連携して行っていた元さん。NYで出版社「クールハンティング」と出会ったのがきっかけです。

元さん「日本各地を回る調査の中に、奄美も加えて頂いたのですが、このツアーに、フェラーリのデザイナーさんが一緒にいらっしゃいました。
色々とまわる中で、弊社の「奄美布」に興味を示してもらい、様々な課題をクリアして、生地の発注となりました。」


「奄美布」とは?

元さん「奄美の伝統の技術に「裂き織り」という技法を取り入れたもの。古い正絹の着物を裂いてヨコ糸にし、大島紬のタテ糸に織りこんだ生地です。大島紬の高級感を持ち、耐久性も高く、その独特な風合いと柔らかな手ざわりが魅力です。」

今回は「藍色」がテーマで、深みのある青色の車体になじむよう「藍染め」「泥藍染め」の2種類の古い大島紬を使用しました。

この2種類の大島紬を5mmに裁断してヨコ糸に、フェラーリから送られてきたイタリア製の特殊糸をタテ糸に使用し、丈夫でツヤのある特別な「奄美布」へと織り直しました。


今回のご縁、どのように感じていますか?

大島紬の職人の技や、奄美布の魅力が世界にも通用すると自信になりました。
また織り機をNYまで持って行けたことで、世界中で機織りの実演をするという別の目標もできました。これからも着物や服だけでなく様々な業種と新たな可能性を探っていきたい


NY奄美会の存在が心強かった

元さん「今回一人での渡航で不安しかなかったのですが、空き時間に栄さんに色々アテンドして頂き、NYを楽しむことができました。また、この素晴らしい瞬間に奄美の先輩に立ち会って頂けたことが何より嬉しかったです。」

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