大雨警報について
今回は「大雨警報」を、おさらいしておきましょう。
今日も発表された「大雨警報」。大雨によって重大な「土砂災害」や「浸水害」が発生する恐れがある時に発表されます。「土砂災害」はがけ崩れなど。「浸水害」は低い土地の浸水や冠水などの災害。排水が追いつかない「内水氾濫」もこれにあたります。
一言で「大雨警報」といっても、発表される基準には「土壌雨量指数」と「表面雨量指数」の二つがあります。
まず「土壌雨量指数」は土壌に貯まった水分量を示す指数で、流れ出たりしみ込んだり、以前降った雨量も考慮されています。「大雨警報」でも特に「土砂災害」に対しての基準になっています。
「表面雨量指数」は地面の表面にどれだけの水分が貯まっているかを示す指数で、アスファルトの多い都市部なのか、森が多い場所なのかなど、土地状況や傾斜なども考慮されています。「浸水害」に対しての基準になっています。
30年前の「8・6水害」があったころ。「大雨警報」の発表基準は雨の量「雨量」だけでした。また、発表は「薩摩地方」など地域ごとでした。現在は降った雨が流れ出す量やしみ込む量、その場所の使われ方なども考慮された「指数」を基準に、市町村ごとに発表されています。
同じ「大雨警報」という名前でも中身は大きく進化しています。「大雨警報」の進歩をしっかり、防災に活かしていきましょう。