Q:奄美市笠利町にあります「原ハブ屋奄美」の原武臣さんにお話を伺います。お店始めて何年くらいになるんでしょうか?
(原さん)祖父の時代ですね。1948年、昭和23年から親孝行3代にわたって。いま親父が社長していて、自分で3代目になります。73年ぐらいになります。
ハブをさばいて加工したり、そのまま皮をなめしたり。骨を形成して、小物や装飾品、アクセサリーを、富をもたらす縁起物として製作販売しています。お土産になります。
Q:ハブのショーも行ってますよね。笑いあり驚きありのショーですね。そして奄美の人々がハブと共に暮らしてきたんだということがよくわかる、そんなショーにもなっていて、本当にそのハブというのを大事にしているのがわかります。
(原さん)そうですね。やっぱり島の自然と触れ合う上で、どうしてもハブについて知っておくことは、大切なことです、ハブがいるからこそ、人がむやみに森の中に侵入するのを防いできたというのもあります。
Q:森の守り神とも言われていますね。その中で武臣さんはどのようなお仕事をしてらっしゃるんでしょうか?
(原さん)ハブの素材を使った小物の製作ももちろんですが、主にグッズです。子供たちにもハブの存在を理解してもらえるようなグッズ。ステッカーやTシャツ、小物を製作しています。
Q:今回、奄美大島徳之島が世界自然遺産に登録されましたけれども、登録の瞬間を原さんどのように感じられましたか。
(原さん) 名誉あることなので驚きましたし、よかったなと思いました。皆が、少しずつ奄美の森にも注目するようになるので、大切に守っていければと思います。
Q:原ハブ屋さんでは、新しい商品が誕生したそうですね
(原さん) 今この奄美のハブを題材にした漫画を描きました。奄美島国という架空の国を舞台に繰り広げられる、 SF コミックです。「AMAMI FOREST WARS」というSFコミックといいますか配信ができました。
Q:今、私の手元にもあるのですが、一見外国の漫画と思うような、アメリカンコミックのような、全てアルファベットで書かれていますので何かなと思ったら、中身はもう奄美ですね。前編後編ありまして、それぞれ250ページぐらいの大作です。
奄美に生息する動植物が突然変異して、人のように二足歩行をしたり喋ったりするというようなとても面白い展開です。なぜこのアイディア、この漫画を書こうと思われたんですか?
(原さん)自分の娘が、漫画家をやっていまして。自分も刺激受けまして、漫画にチャレンジしてみようかということで、2年かけて漫画を書くことになったんですが、もともとステッカーに使っていたアメコミ風のキャラクターで、何か物語を描けないかと。
Q:ぜひ多くの方に読んでいただきたいのですが、この「AMAMI FOREST WARS」を読みたいと思う人はどのようにすればいいのですか?
(原さん)「原ハブ家」のホームページのインターネットショップがありますので、そちらからのご購入できます。
Q:この令和の時代というこの時代を生きていく上で、豊かさというのはどのようなことだと感じていらっしゃいますか。
(原さん)人によって豊かさには、いろんな解釈があると思うんですね。自分は応用力。今の時代、限られた空間で限られた行動の中で、いかにこう生活を楽しみながら生きていくかという課題が全員に課せられているときだと思います。ですから状況に応じて、工夫しながら仕事とかプライベートを満喫するための応用力というのか、そういったものを見つけることによってそれぞれが考える豊かさというのに少しずつ近づいていくんじゃないかなって思います。
Q:原さんのお好きな奄美の場所、おすすめの過ごし方教えてください。
(原さん)大浜海浜公園です。天気の良い日に大浜の夕日を見るのは、島の人でも癒されます。夕日を眺める時間が好きです。
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