秋の夕暮れ空と夜のはじまり
日中はまだ暑さの残る季節ながらも夕暮れの時間が日を追うごとに早くなり、19時にはすっかり空が暗くなる季節になりました。
この時期に楽しみにしているのが、愛犬と繰り出す夕方の散歩。
暑さを気にすることなく外に出て、アスファルトの熱が逃げた頃、ひんやりとした空気を感じながらいくらでも歩けてしまう気がします。
西の方に沈んでゆく夕陽を探しながら、こうして歩いている間にもどんどん暗くなっていく空の色。
刻一刻と変化していく空を見ながら、思わず足をとめてしまう時間があります。
太陽が沈んだ直後、水平線の辺りはオレンジ色、紺碧の空には月や一番星が姿をあらわす、
”夜の始まり”と言いたくなるような景色です。
お決まりの散歩コースは小高い丘のようになっているため、少し高いところから遠くに沈んでいく夕陽を見届けることが出来ます。
まだまだ先へ歩きたい!と意気込む愛犬に、「今しか見られない景色だから、少しだけ」とお願いして、夜の始まりを楽しんでいます。
ふわりと香る金木犀に癒されながら、西の空に沈んでいく夕陽を追いかける、秋の至福の時間。
太陽に照らされる時間が短くなり、1年のなかで夜の時間が長くなるこの季節、
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋…と秋から連想される風物詩は沢山。
夜の始まりにわくわくしながら、「秋の夜長」を楽しみたいものです。