#20 屋久島日和(黒味岳編)

屋久島が日本で初めて「世界自然遺産」に登録されてから、今年で30周年。
10年前に足を運び、鹿児島に移住して、必ずまた訪れたいと思っていた場所のひとつです。
記念すべき年に、念願叶って屋久島を旅することが出来ました。
今回はスペシャル企画として、『世界自然遺産・屋久島』の溢れる魅力をお伝えします。

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屋久島へのアクセスは、飛行機、高速船、フェリーの3種類があります。
今回、高速船を利用しました。
鹿児島本港南埠頭 種子・屋久高速旅客ターミナルから1日に7往復しています。

始発便で出発!
この日は、気持ちのよい青空が広がりました。
旅のはじまり、わくわくします。

\桜島に見送られて、いってきます!/

\Hello Yakushima/

鹿児島港を出発して2時間余り・・・屋久島が見えてきて、テンションがあがります。

今回の屋久島行きの一番の理由は、ヤクシマシャクナゲ。
写真を見せてもらい、どうしても自分の目で見てみたくて仕方がありませんでした。
ツツジ科で屋久島に自生する固有種、標高1300メートル付近から山頂部に咲きます。
5月末から6月上旬に見ごろを迎えるヤクシマシャクナゲに合わせて、屋久島に行くことができました。

ガイドをお願いしたのは『屋久島ガイド旅樂(たびら)』代表の田平拓也さん。
長崎から移住され、樵(きこり)やエコツアーガイドとして経験を積み、2007年に屋久島ツアーガイド旅樂(たびら)を設立。
写真家としても活躍される、多才なガイドさんです。

ヤクシマシャクナゲの咲く、黒味岳をめざします。

まずは、登山口を目指します。拠点となる安房集落から車で走ること、およそ30分。
道中、ヤクシカに会えました!!
そっと近づきます。

多くのヤクシカ、ヤクザルに出会える島の西部にある通称「西部林道」が、通行止めだったので、ここでヤクシカに出会えて嬉しかったです。

淀川(よどごう)登山口に到着し、まずは腹ごしらえ。

田平さんが、2種類のカレー(レッドカレー・グリーンカレー)を、その場で温めてくれました。
お湯があたたまるのを待っているのも楽しい時間。

\温めたカレーをお弁当にかけて、いただきます/

サクサクのエビフライ、チキンカツにカレーがよく合います。
屋久島の自然のなかで、いっそう美味しく感じました。

エネルギーチャージして、いざ、出発!
さっそく足元には可愛らしい草花が。

田平さん:「手前に咲いているのは、ヤクシマスミレです。」

中:「白いスミレ、珍しいですね!そして、屋久島のお花たちはみんな小さいですね・・・。」
田平さん:「屋久島は、巨大な花崗岩が海底からせり出てできた島です。土に覆われているため一見わかりづらいですが、土壌が肥沃ではないんですよ。」

こちらはヒメシャラの木。

若い木です、と言われて樹齢を尋ねてみると、40~50歳ぐらいとのこと。

喉がかわいたら、お水もあります。

田平さん:「屋久島の水は軟水で飲みやすいですよね。お米を炊いたときに、ふっくら仕上がります。」

水たまりに手の平をつけてみると、きらりと光るものがついてきます。

田平さん:「これは何だと思いますか?」
中:「・・・砂金ですか?」
田平さん:「雲母(うんも)です。砂金よりも軽く、ひらひらしています。」

足元に目をやると、淡くて可愛らしい花が落ちています。

田平さん:「これはサクラツツジです。桜色に咲くので、サクラツツジ。5月に咲いたものが落ちたんですね。」
中:「儚げなピンクで可愛らしいです。足元をみると、発見がありますね。」

「はい、ここでひと休みしましょう。」と案内された清流沿いの川べり。
大きな木は、ヒメシャラの木。
樹齢をかさねて、幹が立派です。

休憩のたびに、田平さんが用意してくれる紅茶やお菓子。
どれも美味しく、しあわせなティータイムです。

 

水がひんやりとして気持ちいい!

時間を忘れて、目の前に広がる景色を楽しみました。

ちなみに・・・

屋久島にはおよそ600種類の苔が生息しています。

こちらはヒノキゴケ。

”イタチの尾”と呼ばれるぐらい、触ると気持ちのいい苔です。

木のうろが大きい!大人も簡単にはいれます。

台風の通り道になることも多い鹿児島県。
わたしたち、人間は雨戸を閉めますが、動物たちは、じっと身をひそめ、雨風をしのぎます。
自然のなかで逞しく生きていることを尊敬します。

「あそこにシャクナゲが咲いてますよ」と田平さん。

屋久島の森は魅力が溢れていて、色々なものに夢中に。

シャクナゲのことを少しばかり忘れていました。笑

こちらが屋久島シャクナゲ。
つぼみはピンク色。花開くと白に変わる、珍しい花です。

田平さん:「シャクナゲの見られるところまで、もう少しですよ。」
中:「見どころがありすぎて、あっという間です。いよいよ会えるんですね!!」

そして、ついに・・・

ヤクシマシャクナゲに会うことができました!!

中:「空の青さとシャクナゲの白。コントラストが、きれい!!感無量です!!」

ピンク色のツボミも、白く花開いた姿も、どちらも夢中になってしまう美しさでした。

ずっと会いたかったヤクシマシャクナゲを自分の目で見ることができて、
たまらなく嬉しかったです。

屋久島日和(黒味岳編)はここまで。

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おしりがキュートなヤクジカさん。今度はゆっくり会いたいです。

✈お読みくださりありがとうございました✈✈

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