#11 霧島日和(前編)

鹿児島空港がある霧島市。
私たちにとっても身近なこの街は魅力で溢れています。
今回は霧島という源泉(ゲンセン)から湧き出るモノ、コト、ヒトを厳選(ゲンセン)し、発信している『ゲンセン霧島』を体験してみたいと思います。

西原:「霧島市は学生の頃よく遊びに行っていました!」
中山:「霧島神宮や温泉、高千穂峰が有名ですよね。私もプライベートで訪れる大好きな場所です。今日はどんな体験ができるか楽しみです!」

 

まずは霧島茶を製造・販売をされている「ヘンタ製茶」を訪れました。

【写真中央:ヘンタ製茶 社長 邉田 孝一さん】

中、西:「邉田社長、よろしくお願いいたします。」

さっそくお茶を出していただきました。
中:「お茶の味がまろやかでとても美味しいです!色も深い緑で綺麗です。」

社長:「昨年鹿児島で開催された全国和牛能力共進会では、岸田総理にもヘンタ製茶のお茶を飲んでいただきました。”味が濃く美味しい”と気に入ってくださり、後日お茶についてお問い合わせをいただきました!」
西:「凄いですね!岸田総理も飲まれたお茶のこだわりを教えてください!」

社長:「ヘンタ製茶の特徴は有機栽培であることです。有機栽培は農薬を使わないだけでなく、肥料も有機質のもので化学肥料は入っていません。堆肥も自家配合で、自分たちで近くの山から調達したものを使って畑を耕します。そうすることで茶葉に十分な栄養が行き届くようにしています。」

西:「茶畑が山林に囲まれていますね。茶畑は広い土地に広がっている印象があります。」
社長:「私達の茶畑は標高200~300メートルの山の中にあります。周りが山林なので他の茶畑の影響を受けにくく、化学肥料がかかることもないので有機栽培に向いています。」

中:「海外を訪問されている写真もありますね!」

社長:「フランスやアメリカに行って有機茶をアピールしています。一方で私たちの茶畑に海外のバイヤーを招待することもあります。茶畑を実際に見てもらい有機栽培の魅力をお伝えすることで海外の需要につなげています。」

西:「海外の方の反応はいかがですか?」

社長:「ヨーロッパは食の安全への意識が高く基準が厳しいです。私たちのお茶はEUの厳しい基準値をクリアしています。EUで認められることで、アメリカでの信頼を得て販売につなげています。」

社長:「ほかにも新しい取り組みとして、玄米茶やほうじ茶の”パウダー”を開発中です。特有のいい香りをそのまま楽しんでいただける商品を目指しています。」
中、西:「世界中の方に霧島茶を飲んでもらえて、私たちもうれしいです!商品開発もこれからが楽しみです!!」

 

お話しを伺ったあとは、ヘンタ製茶の魅力の一つ、『霧茶床(きりちゃどこ)』を体験します。

\\この景色! ”映え”です!//

中:「茶畑と霧島連山を愛でながら、お茶を自分たちで淹れて飲む・・・。素敵な演出ですね。ワクワクします!」

西:「お茶を点てるセットも可愛い!煎茶と抹茶がありますね。」

西:「煎茶は最後の一滴=ゴールデンドロップまでしっかり!この一滴に美味しさが濃縮されているそうです!」

抹茶も点てていただきます。

中:「まろやかな味で深みがあります。景色と相まって美味しいです!」

お茶と一緒にヘンタ製茶の「霧島抹茶羊羹」と「霧島抹茶ダックワーズ」もいただきます。

中:「お菓子は抹茶の風味がしっかりしていて甘すぎず、爽やかな香りの煎茶や抹茶にとても良く合います。」

※霧茶床体験には予約が必要です。電話でお問合せください。

 

お茶を堪能した後、「僕についてきて!」と邉田社長。茶畑の奥の林に向かうと、、、。

 

\\なんと、椎茸の原木がたくさん!!!//

ヘンタ製茶では椎茸栽培をしていて、今回特別に収穫をさせていただきました!
中:「原木がたくさん!椎茸もたくさん生えています!!」
西:「椎茸を原木から収穫するのは初めてです!社長、美味しい椎茸の特徴はなんですか?」
社長:「笠が下に巻き込んでいる椎茸が美味しいですよ!」

 

夢中で収穫します。

中:「あっという間に籠がいっぱいになりました!」
西:「椎茸ステーキにしたら美味しそうですね!」

 

椎茸を収穫した後は、、、
社長:「お二人は、『釜炒り煎茶』をご存じですか?」
中、西:「存じ上げません、、、」
社長:「昔は家の畑の隅にお茶の樹が植わっていて、お茶をつんで自分たちで炒って飲んでいたんですよ。釜炒り煎茶は当時の作り方を再現したものです。」

 

私たちも体験させていただきました!
まずは釜で炒ってお茶の葉の水分を飛ばします。
二股に分かれている木の枝を使って混ぜます。

西:「木の枝を上手に使うのが難しい!火力が強いのでムラが出ないように休まず混ぜます!」
中:「この段階ではまだお茶の香りではなく葉っぱの青々とした匂いですね!」
ある程度水分が無くなったあと、ざるに入れて手で揉んでいきます。

中:「初めてのお茶の手揉み、難しいです!」
西:「だんだんお茶の香りがしてきました!」

社長:「こちらは乾燥機。手揉みの後の茶葉を乗せて乾かします。当時使っていたものと同じものです。」
下から火であぶり時間をかけて乾燥させます。

社長:「乾いてきたら少しずつ茶葉を広げていき、完成したものがこちら。これを手で砕いて完成です!」

西:「お茶の知識から実際の体験まで、勉強になり楽しかったです!」
中:「春の新茶の季節になると茶畑も新芽の爽やかな緑色になり、また茶畑のそばで桜も咲くそうですよ!その時期にまた体験に訪れたいですね!」

中、西:「邉田社長、ありがとうございました。」

 

今回はここまで!
次回は黒酢で有名な『坂元醸造』と薩摩錫器の『岩切美巧堂』を訪れます。お楽しみに!

✈お読みいただきありがとうございました✈✈

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