女子は混戦に! 鹿児島県高校総体ウエイトリフティング


熱戦が続く鹿児島県高校総体。
5月22日は、薩摩川内市の入来総合体育館でウエイトリフティング競技が行われました。

一つの動作で一気に頭上まで上げるスナッチと、一度肩まで持ち上げてから頭の上に上げるクリーン&ジャーク。
それぞれ3回ずつ行い、最高記録の合計で競うウエイトリフティング。
インターハイ出場には、階級ごとに設けられた基準記録を上回ることが必要です。

16人がエントリーした男子。
89キロ級には唯一の明桜館高校生・高松選手が出場。
前半のスナッチで85キロを挙げインターハイ出場の基準記録まであと102キロとした高松選手は、基準記録突破へC&Jの2回目で107キロに挑みます。高松選手の気合の入った声だけが響く静まり返った会場。キャッチで堪えると勢いよく挙げ成功。トータル192キロで、インターハイ出場権を獲得しました。

(C&J2回目で107キロを挙げ インターハイ出場を決めた明桜館高校3年・高松佑吏選手)

その高松選手をトータルで上回ったのが、より軽い61キロ級に出場した屋久島高校3年の神田選手。
最後の試技で試合では初めてとなる110キロを上げ、トータル195キロの自己ベストで優勝。
インターハイ出場を決めた神田選手は、試合後「自己ベストでテンションが上がっています。嬉しいので帰ったら後輩とお菓子をいっぱい食べたい。インターハイではベスト5を目標に頑張りたい」と、力強く話してくれました。
男子は5人の選手がインターハイ出場を決めています。

(ときおり笑顔を見せながらインタビューに答えてくれた 61キロ級優勝の屋久島高校3年・神田虎次郎選手)

一方、女子で注目を集めたのが、3月の全国選抜大会で2位に入った薩摩中央高校3年の下大迫選手。
強化の一環として高重量を挙げるのが難しい腰が高い位置でのキャッチで挑みましたが、それでも危なげなく上げ、
6本の試技全て成功。トータル142キロで、64キロ超級の優勝を果たしました。
試合後に下大迫選手は「もっと筋力など強化しないといけない。3月は1キロ差で敗れたので、次こそは優勝。」と、笑顔で話してくれました。

(「次は優勝」と笑顔で話す 薩摩中央高校3年・下大迫彩夏選手)

【男子結果】
61キロ級 1位 神田 虎次郎 (屋久島3年) トータル195キロ(スナッチ85/C&J110)
      2位 泉  篤志 (薩摩中央3年) トータル169キロ(スナッチ80/C&J 89)
67キロ級 1位 今東 隼一 (薩摩中央3年) トータル180キロ(スナッチ74/C&J 96)
81キロ級 1位 宮之下 天麻(薩摩中央3年) トータル200キロ(スナッチ90/C&J110)
89キロ級 1位 高松 佑吏  (明桜館3年) トータル192キロ(スナッチ85/C&J107)
以上5名が基準記録を突破しインターハイ出場を決める。
※高松選手の「高」は、正しくは「はしご高」です。

【女子結果】
55キロ級 1位 西川 心結(川薩清修館1年) トータル120キロ(スナッチ55/C&J65)
59キロ級 1位 山野 さくら(薩摩中央2年) トータル124キロ(スナッチ54/C&J70)
64キロ超級1位 下大迫 彩夏(薩摩中央3年) トータル123キロ(スナッチ57/C&J66)
      2位 日高 菜々子(薩摩中央2年) トータル142キロ(スナッチ67/C&J75)
以上4名がインターハイの基準記録を突破。3枠に対し4選手が突破したため選考後代表が決定。

8月に愛媛で行われるインターハイでそれぞれが記録に挑みます。

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