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ごみを減らそう 「古紙」をリサイクル 分別どうすれば?

鹿児島市で2020年度に燃やせるごみとして捨てられたごみの内訳のうち、およそ1割を占めているのが「古紙」です。「古紙」は、本来は「資源ごみ」として出されリサイクルできるものです。

「正しい分別」をすれば鹿児島市ではごみが1割ほど減り、資源の有効活用にもつながりますが、分別は難しい、基準が分からないという方もいるのではないでしょうか?家庭で簡単に分別するためにはどうしたらいいのか取材しました。

「紙類で出す日があって、まとめて一緒に出している」

「(Q.お菓子の箱はどう捨てる?)燃えるごみに入れる」

「(Q.ティッシュ箱は?)燃えるごみで出している」

「(全部資源ごみで回収できます…)プリントも?知らなかった」

リサイクル可能な資源ごみ=古紙について聞いたところ、街では「知らない」との声も。

鹿児島市が先週、「燃やせるごみ」として捨てられた180キロのごみを調べたところ、古紙が15キロ、およそ8%含まれていました。

鹿児島市では、ごみ回収の有料化も視野に2017年度は570グラムあった1人1日あたりの家庭ごみの量を今年度中に100グラム減らそうという取り組みを続けています。目標達成にはあと20グラムの削減が必要で、市の担当者は特に古紙などの「資源ごみの分別を徹底することが重要」と話します。

(鹿児島市環境局・資源循環部資源政策課 南光二課長)「(燃やせるごみの中に)古紙が約50g入っている。きちんと分別していただければ、極端な言い方になるが50g減ることになる。家庭ごみのマイナス100gの取り組みも目標達成できるのではないかと考えている」

重要になる古紙の分別。しかし、街ではこんな声も。

「(古紙が)家の中にどんどん溜まっていく」
「はがきとか、ついつい燃えるごみで捨ててしまう」

回収日も限られることもあり、つい溜まったり、ほかのごみと一緒に捨ててしまいがちな古紙。どのように分別、保管すればいいのでしょうか?民間資格の整理収納アドバイザー1級を持つ姶良市の日高昇子さんにコツを教えてもらいました。

つい家のあちこちに置いてしまい、散らかる原因となるチラシやダイレクトメール。対策として専用のごみ箱を準備するのが有効ですが、その置き場所が重要だといいます。

(日高さん)「わたしは玄関にゴミ箱を置いている。リビングに要らないチラシやDMを持ち込まない、入口で止めてしまうことがすごく重要」

玄関に置くのは、リビングに持ち込まないだけでなく、捨て忘れを防ぐことにもつながります。

そしてお菓子などの箱にはブックスタンドを活用します。箱をつぶして挟んでいけば見た目もスッキリです。一度にまとめてしようとすると大変な分別も、そのつど、手軽にできるよう工夫することで続けやすくなるといいます。

(日高さん)「おうちにあるものを利用してすっきりしていただけるといいかなと思う。散らかった感じの不快感もないかもしれない」

国連が定めた持続可能な開発目標=SDGsの17の目標のうち、12番目の「つくる責任、つかう責任」だけでなく、ごみを燃やすことで出るCO2の削減(13番目目標)、紙の原料を生み出す森林の保全(15番目目標)にもつながるごみの分別と削減。暮らしの中でのちょっとした工夫が大きな違いにつながります。

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SDGsとは?

SDGs

SDGsとは、Sustainable Development Goals”の略で「持続可能な開発目標」と訳されるものです。
2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、国際社会が2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットが掲げられています。
2030年まであと10年となった2020年、「行動の10年」として取り組みの拡大が求められています。

SDGs:参考
国連広報センター 

SDGメディア・コンパクトに加盟しています

株式会社 南日本放送(本社:鹿児島市、代表取締役社長:中野寿康)はSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)推進のため、2020年12月、国連の「SDGメディア・コンパクト」に加盟しました。

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