今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
郷中の組織は、年齢別に「稚児」、「二才」、「長老」に分けられます。
ここしばらく郷中の稚児達の遊びをいくつかお伝えしています。
今朝は、「大将取り」です。大将とは「お山の大将」の大将です。
まず数十人程の大勢の稚児がA・B、二組に分かれ、それぞれの大将を決めます。
さらにそれぞれのグループをAグループの大将を護る守備隊、そして相手・Bグループの大将を攻める攻撃隊に分けます。
大将となる稚児は、何もすることはありませんので、幼い小稚児でも良く、その大将を護る為に力のある稚児を、相手方を攻撃するには、すばしっこい稚児を選んだそうです。
戦闘開始の合図と共に、赤い褌を締めた稚児達は、ワーッと声を挙げ、敵陣へ攻撃を仕掛けていきました。
この「大将取り」、何かに似ていると思いませんか?・・・
皆さんが連想されたのは、「運動会での棒倒し」かも知れませんね。
大将の代わりに棒を立て、それを守る、いわゆる「棒倒し」は、昭和30年代位までは、学校の運動会の華でした。
そのルーツは、稚児達の遊び「大将取り」にあったのかもしれません。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!