薩摩の教え

郷中教育29

今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。

昨日は、郷中の組織は、年齢別に「小稚児こちご」、「長稚児おせちご」、「二才にせ」、「長老おせんし」に分けられ、さらに稚児の呼び方も方限ほうぎりによって違うことをお伝えしました。
今日は、6・7才から10才までの「小稚児の掟」をご紹介します。

この掟、17ヶ条もあるのですが、17ヶ条もの掟を守ることが可能だったのでしょうか?
では、その掟の一部をご紹介しましょう。

 

「小稚児の掟」

一、武芸をあいたしなむべきこと
二、山坂を達者であいたしなむべきこと
三、他所よそものはないでまじきこと
四、人中じんちゅういて ゆびさし笑い 人事ひとごと言う間敷きこと
五、人に悪口申す間敷きこと
六、人中じんちゅういてはうたうたう間敷きこと
七、人中じんちゅういて力足ちからあし踏み間敷きこと

など小稚児が守らなければならない掟は数多くありました。

 

封建時代と現代とでは使われている言葉が違うとは言っても、小稚児といえば10才以下の子供達。
現代でいえば小学4年生ぐらいですね。
これらの掟を守ることは、なかなか難しかったのではないでしょうか?

 

では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

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