今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
昨日は、郷中の組織は、年齢別に「小稚児」、「長稚児」、「二才」、「長老」に分けられ、さらに稚児の呼び方も方限によって違うことをお伝えしました。
今日は、6・7才から10才までの「小稚児の掟」をご紹介します。
この掟、17ヶ条もあるのですが、17ヶ条もの掟を守ることが可能だったのでしょうか?
では、その掟の一部をご紹介しましょう。
「小稚児の掟」
一、武芸を相嗜むべきこと
二、山坂を達者で相嗜むべきこと
三、他所の者と咄し出まじきこと
四、人中に於いて 指さし笑い 人事言う間敷きこと
五、人に悪口申す間敷きこと
六、人中に於いては歌うたう間敷きこと
七、人中に於いて力足踏み間敷きこと
など小稚児が守らなければならない掟は数多くありました。
封建時代と現代とでは使われている言葉が違うとは言っても、小稚児といえば10才以下の子供達。
現代でいえば小学4年生ぐらいですね。
これらの掟を守ることは、なかなか難しかったのではないでしょうか?
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!