今日は、いろは歌の16番目の「た」の歌をご紹介します。
種となる 心の水に まかせずば 道より外に 名も流れまじ
まず、言葉の説明から…
- 「種」とは、煩悩のタネや、欲望・悪い心のタネ。つまり、罪悪の基となる自分の欲望のことです。
- 「心の水に まかせずば」の「まかせずば」は、蒔かなければ という意味です。
種となる 心の水に まかせずば 道より外に 名も流れまじ
では、歌の意味です。
煩悩や欲望の心に流されず、良心に従って行動すれば、悪い評判もたつまい ―
要するに欲望や煩悩を断って歩むのが良いと、真っ直ぐな道を踏むよう訓えたのが「た」の歌です。
さて、日新斉が辿って来た道ですが ―
19歳で薩州島津家の娘を娶り、翌々年に長女の「於南の方」が誕生 ―
日新斉21歳の時、二女が産声を上げます。
そして日新斉22歳、永正11年5月5日の端午の節句に、待望の男児となる虎寿丸が誕生。
彼が後に、島津本家を継ぐことになるのです。
種となる 心の水に まかせずば 道より外に 名も流れまじ
真っ直ぐ道を歩くことが大切と説いたのが、いろは歌の「た」の歌です。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!