ととナビvol.160 ヒザラガイ その2
先週は、その辺の海岸の岩場にたくさんいるカメのような貝「ヒザラガイ」についてお話しました。
そして今日はヒザラガイを食べるお話です。
先生は以前、他の貝と同じように少し茹でただけで食べてみたそう。でも、とても硬くておいしくありませんでした。
でもそれは大間違いだったのです!
正しい食べ方はなんと長時間茹でて身をやわらかくすること🖕🏻。
まずは1時間くらい茹でて、身の部分以外を全部取り除きます。
🙇🏻:「三島村の竹島の方からヒザラガイ料理を送っていただいたんですが、1つ目は下処理、つまり茹でてやわらかくしたヒザラガイの身を三杯酢につけて数日置いた酢漬けです(写真)。どうですか、見た目はアワビかトコブシか、といったところでしょ。」
これがヒザラガイの酢漬け
🙇🏻:「これを食べて私はヒザラガイを見る目が173°変わりました。180°よりも7°少ないのは、食材としての認識はあって、食べたことがあったからです。」
ヒザラガイにはすこし磯臭さ(・・・というかクセ)があるんですが、お酢につけることでそれが緩和されるんだそう。
先生と一緒に食べた、兵庫県出身の学生もおいしいと言ったそうですし、ソロモン諸島という国から来ている留学生は、「地元ではよく食べる貝だ。これはスナックだ。Very good!」といってバクバク食べていたそうです。
とにかく大事なのは下処理。手間はかかりますが、長く茹でてやわらかくすることがポイントです。
ヒザラガイの酢漬けは日本酒によく合うそう。
続いて、ヒザラガイの味噌和え。甘い麦味噌で和えたものです。
🙇🏻:「決して塩辛くはなく、甘い味噌がヒザラガイを優しく包んでいます。酢漬けよりもさらにくせが緩和され、食べやすくなっています。
これには焼酎がよく合います」
そしてそしてヒザラガイの味噌炒め。
さっきの味噌和えに少し塩を加え、小ネギと一味とうがらしを散らしてごま油で炒めたもの。
🙇🏻:「これはこれでいい感じで、肉のモツのような食感と風味でした。
味噌炒めはビールにとてもよく合います。」
ヒザラガイはその辺にたくさんいる貝で、とってもグロテスクな見た目なのに、晩酌のおともに最適な食材だったんです!。
鹿児島に、そして三島村に感謝しながら、乾杯したいです。
🙇🏻:「カメノテとヒザラガイ。カメではないカメコンビ。磯の風味豊かなおすすめの海の幸です。」
皆さんもぜひお試し下さい🍻。