【#52】わんくぁ 平 あかりさん
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。
今回のささえびとさんは、
奄美市名瀬で、保育士のお仕事をされながら、ベビーシッターのマッチングサイトの運営、
そしてご自身もベビーシッターのお仕事をなさっている方です。
今回は、「島の子育てを支える人」をご紹介します。
お話を、わんくぁの、平 あかりさんに伺います。
📝平さんが運営されている「わんくぁ」では、どんなことをしているの?
預かるお子さんは0~15歳としていますが、
1人にするのが心配という子供さんがいらっしゃれば、何歳でもお預かりします。
お仕事や家事、自分の時間が欲しい・奄美大島で観光を楽しみたい方、子どもに自然を体感させたいという方、
他にも、奄美は転勤族の方も多いんですが、
島に移り住んだ方で、島に頼れる家族がいなくて心細い想いをされている方の力になりたい!
そんな想いで立ち上げました。
📝ちなみに「わんくぁ」ってどんな意味?
「わんくぁ」は島の方言で、
「わん」が自分、「くぁ」が子供という意味なんですが、
「自分の子供のように大切にします!」という意味が込めてつけました。
📝そもそも、ベビーシッターのお仕事を始めようと思ったきっかけは?
1番は、ママ・パパたちのサポートがしたいということです。
現在も、週3日保育士として、保育園で働かせて頂いています。
私は母子家庭で育ったんですが、保育士になるまでは何となく「母って大変だったんだろうなー」と思っていました。
ですが、現場で見る保護者の方の大変さを近くで見て、「こんなに大変だったんだ!」と改めて感じました。
そこで、保育園以外で何かサポートできることはないかと。最初は個人でベビーシッターを始めました。
📝実際、どんな時にお願いされることが多いですか?
例えば、急な仕事が入ったので預かってほしいとか、
具合が悪くなって病院に行きたい、歯医者に行きたいので、その間だけ見てもらえないか、
集中したい家事がある、
あと奄美は観光の島ですので、シュノーケリングやダイビングなど、
子供と一緒にできないアクティビティをしたい時、その間だけお預かりしています。
📝預かっている間はどんなことをして過ごしているの?
お預かりする場所は、ご自宅だったり、海だったり、公園だったりと様々なんですが、
お預かり中は、おもちゃ遊びや、持参のおやつを食べたり、途中散歩に出かけたり、
子供たちが飽きないように、遊びを工夫しています。
いろんなベビーシッターさんが登録していますので、
「作ること」が得意なベビーシッターさんだと、お絵描きをしたり、新聞や画用紙で工作をしたりします。
「絵本や歌が好き」なベビーシッターさんは、絵本を読んであげたり、一緒に歌を歌ったりしながら穏やかに過ごします。
ベビーシッターによってお預かり中の遊びは、十人十色です。
📝このお仕事をされてみていかがですか?
おもしろいですねー!
「この子って、こんな対応をしたら、こんな反応をするんだなー。」と、
毎回お子さんの反応や、様子を読み取りながら、楽しんで保育しています。
預かっている間のお子さんの様子を、保護者の方に、写真や動画でお送りするんですが、
それを見た保護者の方から「安心しました!」とか、「助かりました!」と言っていただくことがとても嬉しいです。
お預かりの時間が終わって帰る時に、
お子さんから「もっと遊びたかったな・・・」とか言って貰えた時は、
飛び上がるほど嬉しくて、私ももっと遊びたくなります。
📝今後やってみたいことはどんなことですか?
やってみたいことはいっぱいあるんですが、
ただ預かるだけではなくて、
例えばその時間を有効活用して、
子どもにサッカーや野球、料理、縫い物などを教える人をマッチングできる、プラットホームがあってもいいなと考えています。
これからも奄美ならではの保育で、大人も子供も幸せな時間が増えるよう、サポートをしていきたいです。
さて、昨年4月からお送りしてまいりました「日本を元気に!あなたの街のささえびと」。
今回が最終回となりました。
これまで、51人のささえびとさんにご出演頂きました。
皆さんのお話に、たくさんの刺激を頂いた1年でした。
ご協力いただいた51人のささえびとさん、
そしてお聞き頂いたリスナーの皆様、
本当にありがとうございました!