「ペイペイ詐欺」って?被害に遭わないために気をつけることは?
まずは、6/12のMBCニュースの記事をご紹介します。
鹿児島県内の公立高校で、生徒10人以上が電子決済アプリを使った詐欺事案に関わった疑いがあり、警察が捜査していることが分かりました。[…中略…]
学校側が警察の聞き取りを受けた生徒に話を聞いたところ、「電子決済アプリ『PayPay』を使った詐欺行為に関わった」と話す生徒もいたということですが、警察の捜査が続いていて、学校としては全容を把握していないとしています。
(鹿児島の公立高校で生徒10人以上が電子決済での詐欺関与か 警察が捜査 保護者「早く情報を」:MBCニュース 2023/06/12放送)
鹿児島の高校生がペイペイを使った詐欺ということで、びっくりした方も多いのではないでしょうか。
リスナーさんでも日常的に「PayPay(ペイペイ)」を利用している方は多いと思います。
「『PayPay』を使った詐欺行為」一体どんな手口なの?
PayPayのホームページでは、PayPayを使った不正利用や詐欺対策について注意喚起がされています。
今回はその中から、PayPayの残高を他人に送る・受け取る機能が利用された詐欺事案を紹介したいと思います。
- TwitterなどのSNSなどで、実際にはチケットや品物(ゲーム機など)がないのに譲るなどといい、PayPayの残高を送る・受け取る機能やATMでのチャージ機能を使い、残高を受け取ったのちに連絡がつかなくなる詐欺事案
- PayPayの残高を送る・受け取る機能で見ず知らずの相手に請求のリクエストを送り、PayPay残高を詐取しようとする詐欺事案
- SNSなどで、存在しないキャンペーンを装い、PayPay残高を相手に送り、送り返してもらうことでPayPayポイントが上乗せされて戻ってくるなどといい、PayPay残高を送らせた後に連絡がつかなくなる詐欺事案
- SNSなどで、存在しないキャンペーンを装い、PayPay残高を送らせた後、特典を受けるためにアカウントの情報が必要だと嘘をつき、ログインに必要な情報を含むアカウント情報を騙し取ろうとする詐欺事案
「顔も名前も知らない人」と電子マネー残高のやりとりをしないこと!
対策は以下の2点です。
- 大前提として「見知らぬ人」との残高のやり取りをしない。
- チケットなどの購入は「個人間取引」ではなく、大手チケットサイトや公式チケットトレードサイト等を利用する。
ごくごく当たり前のことではあるのですが、電子マネーとなると匿名でも残高のやりとりができるという利点もあり「現金のやりとりをしている」という感覚が薄れてしまうのでしょうか。知らない人との残高のやり取りをしてしまって詐欺被害に遭う…ということが多いようです。
PayPayもお金のやり取りです。冷静に考えると「知らない人」とお金のやり取りってしないですよね。
フェイクニュースへの加担にご注意を。
また、SNS上では今回のニュースに関して、憶測やデマが流れています。安易にRTなどしないようにしましょう。
デマを流す行為は、信用毀損や偽計業務妨害、威力業務妨害罪など犯罪に当たる場合があります。それを「いいね・RT」など拡散させる行為もダメですよ。
デマに加担しないよう、注意してくださいね。