これからは、給与もお小遣いもキャッシュレス?
23.5%の家庭が、お小遣い支給にキャッシュレスを利用している!?
先週のスマホデビューはいつから?というアンケートをご紹介したのですが、今回はそのアンケートの中で「イマドキだな~」と感じる興味深い項目があったので紹介します。
ずばり、「子どもにお小遣いを渡すときの手段はどんな方法ですか?」という項目です。
MMD研究所 調査データ「初めてスマートフォンを持つ子供と親への意識調査」
アンケート結果としては、61.2%が現金だったのですが、ついで11.8%がキャッシュレス、次が、現金とキャッシュレスの併用でした。
我が家は必要なときに必要な理由を言って現金を渡すというスタイルなのですが、いまは、はじめてのスマートフォンと一緒にお小遣いもキャッシュレス化しているご家庭もあるんですね。
アンケートでは現金で渡している親を対象に「キャッシュレスでお小遣いを送金したいか?」も聞いているのですが、18.5%が利用したい、26.9%がやや利用したいと答えていました。現金で渡している40%近くの親が「キャッシュレスのお小遣いも良いかな?」と、思っているんですね。
アンケートでは、手持ちの現金がないときに送金できる、子供がお財布を忘れたときに離れた場所からでも送金できる、急遽買い物を頼むときに代金を送金できる、振込手数料がかからない、など親としてのメリットや、利用履歴が見られるので用途や残金の管理ができるなど。たしかに~という回答もありました。
給与もデジタル払い!?
ただ、このキャッシュレス化じゃ「こどものお小遣い」だけではなく「私達」にも今年は大きく関わってくるかもしれません。
ことし、2023年4月からは、賃金のデジタル払いというのも可能になります。これまで賃金は原則通貨や銀行口座などへの振込によって支払うことがと定められていましたが、これからは労働者のキャッシュレスサービスのアカウントに送金することが可能になります。
資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)について―厚生労働省
政府がなぜデジタル払いを推進しているかというと、新たな生活様式への対応や、外国人労働者の受け入れ拡充に向けた施策の一環であったり、フィンテック(金融サービスと情報技術を結びつけた様々な動き)の拡大や国際競争の強化であったり、一定のニーズがあると判断して「給与のデジタル払い」を推進しているそうです。
メリットとしては、銀行口座開設のハードルが高い外国人労働者など、口座を持たない従業員へ給与の支払い方法の選択肢が増えることです。また、口座はあるけれど最初から電子マネーでほしいという人にはメリットかも知れません。
デメリットとしては、振込金額の上限があったり、現金や口座引落での支払いがある場合はお金をキャッシュレスから口座へ振り込んだり現金化したりする手間が出るという点ですね。
労動者の同意が必要ですし、賃金の一部のみをデジタル払いという方法もできるそうなので、すぐには労動者全員の給与受け取りがキャッシュレス!ということは無いかもしれませんが、今年、来年あたりには給与はキャッシュレスという人も出てくるかもしれません。