【#46】Basic&Trend花源 源川祐策さん
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。
「日本を元気に!あなたの街のささえびと」リポーターの鶴園直子です。
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介しています。
今回お話を伺いますのは、
先週ご出演頂きました、指宿市山川のスプレーギク農家さん、大薗幸平さんと一緒に、
お花で地元の元気を支えていらっしゃるお花屋さんです。
今日のささえびとは、南九州市頴娃町で40年親しまれているお花屋さん、
「Basic&Trend花源」の、源川祐策さんです!
「ゆりかごからお墓まで、すべての生活のシーンに花を」というのをモットーに、
鹿児島県内で3店舗を営んでいらっしゃいます。
💐地元に寄り添ったお花屋さんです!
幸いお店の周りの南九州市・指宿市には、色んな種類の良いお花を育てる農家さんが多くて、
自然と生産者さんたちの顔が見えるので、ありがたいです。
日頃から「作った人の顔が見える花を売りたい」という想いがあって、
出かけた先で花のハウスを見かけると、アポなしでお邪魔して、花を作るご苦労やこだわりを伺うのが好きなんです!
だから、その花を仕入れて売る時は、花が出来るまでの物語をお客様に伝えることで、
生産者さんの想いを繋げたらと思いながら、日々仕事をしています。
💐お店にはどんなお客様が訪れますか?
お店の立地もあり、やっぱり中高年の女性が多いんですが、
最年少の常連さんは小学4年生の女の子です。
お友達の誕生日だったり、お母さんと喧嘩したから、仲直りにあげるとか言って、
おこづかいを握りしめて買いに来てくれるんです。
買っていく花は、「お母さんが青い花が好きだから、青い花を。」という感じで選んでいきます。
小学生が、相手にどんなお花をあげたら喜んでもらえるかを悩んでいるのは、見ていて微笑ましくてかわいいですし、
こんな子たちが増えてくれたらいいなーと思います。
💐お花の販売だけではなく、地元に根付いた様々な活動をなさっている源川さん。
実は鹿児島では20数年前から、小学校の総合的な学習の時間などで、「花とのふれあい学習」をしています。
「花育」ですね!
「花農家さん」「花市場」「農協」「花屋」「県」が協力しあって、年間2000人ほどの小学生に、
フラワーアレンジを体験してもらっているんです。
鹿児島は花の生産地でもあるので、地図を見ながら、
どこでどんな花が作られているのかを教えた後に、
鹿児島県産の花をメインに使ったアレンジメントを教えていきます。
💐子供たちはどんな反応する?
同じ花を用意して、同じ器に活けるんですけど、出来上がりが全員違うのが面白いです。
花の長さを決めるのに、ハサミを持ったまま5分経っても悩んでいる子がいれば、
何も考えずに、感覚的にササーっと活けていく子もいますね。
最後に「花を生けている時にどんな気持ちだった?」と聞くと、
「テストのことや悩みを忘れて、花をどうやって生けようかと集中した」と言うんですね。
小さい頃から花に触れる機会を、これからも増やしていけたらいいなと思っています。
💐お花屋さんのお仕事を通して、これから地元をどのように支えていかれたいですか?
沢山の方に花を愛してもらい、飾って貰うのが目標です。
ある花の団体の調査によると、鹿児島は母の日に花を贈る人口率が、全国一なんです。
もしかすると、小学生の時に「花とのふれあい学習」で、自分が作った花を家に持ち帰り、
家族に褒められたりして「花は人を喜ばせる」という原体験があるんじゃないかと・・・。
やっている意味があるんじゃないかと思っています。
花は、単なる花とお金の交換ではなくて、そこには気持ちが宿ると思うんです。
その為にも、地域でこれからも花を通して、気持ちを形にしていきたいと思います。
花源 えい本店
鹿児島県南九州市頴娃町牧之内2041番地 【TEL】0993-36-3200
- 【営業時間】9:00~18:00
- 【定休日】日曜午後