ととナビvol.372 ハゲヤセムツ
大富先生:「今日でととナビは372回目ですね。いままでにいろんな魚のお話をしてきましたが、なかにはとてもおもしろい名前のものもありましたよね。アカグツとか、ボウズコンニャクとか、ヒレジロマンザイウオとか、ユウレイイカ、カラスとか。。。あと、かわいそうな名前のものもありましたよね。偽物でも何でもないのにニセタカサゴ、キンメモドキとかね。キンメダマシ、エソダマシなんてのも。」
さあ、ここでリスナーの皆さんに問題です!
恵津子さんは、この大富先生が挙げた魚の中のいくつくらい覚えていたでしょうか?
(答えは、ラジコかラジオで”感じて”くださいね!)
それでは気を取り直して、今日はそれ以上に「これほどかわいそうな名前の魚は他にいないんじゃないか」と思う魚を紹介しようと思います。
その名は・・・ ハゲヤセムツ
大富先生:「スズキ目ヤセムツ科の魚で大きさは15cmくらい。どうですか?」
(ああ、かわいそう・・・剥けてます ヒレも産毛のようだし。。でも名は体を表すというか。。。)
大富先生:「ムツという魚がいますけど、ヤセムツはやせたムツというわけではなくて、ムツとは全く違う魚。か弱い感じもしますが、小さな口と大きな目がかわいくないですか? でも、おいしそうにも見えるんですよね。」
(そんな目で見られることが、さらに哀れです・・・( ;∀;))
大富先生:「ハゲヤセムツは深海魚。水深400mくらいのところで操業するたかえび漁の網に希に入るんです。この手の魚は揚げるか干すかすれば食べられるんですよ。私は、一夜干しを作ってみました。例によって、海水と同じくらいの濃さの塩水に30分ほど浸けてからラップをせずに冷蔵庫で一晩干せばできあがりです。」☟
😢😢😢・・・
干物になってもか弱い姿の「ハゲヤセムツ」。身が崩れるくらいにやわらかいんです。
大富先生:「身は少しパサついていて食感は今ひとつですが、旨味はありました。もちろん大きな目も中骨もそのまま食べられますよ。それにしても、アイドルのようにかわいいのに、ハゲヤセムツとはひどい名前ですよね。」
うらめしや~