【放送日】2018.1.29
ショートストーリー(夫と妻の会話から)
夫:お母さん、ちょっと出かけてくるね
妻:どこに行くの?
夫:こないだの交通事故の示談交渉をしてくるよ
妻:えっ!?もうするの?まだ、むち打ちの治療中でしょ?
夫:でも、少しでも早くお金が欲しいし・・・
妻:いやいや、ちょっと待って!まだ、そのむち打ちがどうなるか分からないでしょう?
夫:どうなるって?
妻:治療が長引くかもしれないし、もしかしたら何か障害が残るかもしれないし。
示談交渉は、病院の治療が終わってからの方がいいんじゃない?
夫:でももう、14時に喫茶店で加害者の保険会社と待ち合わせしてるんだよ
妻:そんなのは今から電話でキャンセルすればいい話でしょ!とにかくまだ早いって!
【平松弁護士の解説】
少しでも早く損害賠償金なり保険金を受け取りたいという気持ちは分からなくはないですが、治療途中の段階で示談を成立させてしまうと、この先予想外に治療が長引いたりした場合、本来もらえるはずの慰謝料をもらえなくなるなど、損する可能性も出てきます。
保険会社もビジネスですので、低い金額で早く終わらせようとするケースが多々あります。このような場合は、まずは弁護士に相談されることをお勧めします。