【放送日】2017.1.22
ショートストーリー(母と娘の会話から)
娘:お母さん、聞いてよ〜
母:どうしたの? 病院は? 行ったんじゃないの?
娘:さっき行ってきたよ。
だって、こないだの交通事故の怪我がまだ治ってないもん。痛いもん、ここ。
母:うんうん、そうだよね
娘:そんなことよりさ
母:うん
娘:さっき、加害者の保険会社から連絡がきたの
母:なんて?
娘:「もうこれ以上、通院は認められないですよ」って言われた・・・
母:えー!?
娘:でもまだ私、痛いの。ここも、ここも、ここも痛いの!
母:そうだよね!腹がたつねー、なんでそんなこと言われないといけないんだろう?
娘:お母さん、私どうしたらいい?
【平松弁護士の解説】
「これ以上治療をしても改善が望めない」という症状固定の判断をするのは、保険会社ではありません。あくまでも病院の医師が判断するものなので、保険会社からそのような連絡がきても、言われるままに打ち切る必要はありません。通院をしばらく続け、医師から「これ以上治療をしても改善が望めません」と言われた場合は、「後遺障害」にあたるとして、さらに慰謝料等を請求できる可能性があるので、その等級認定を申請することをおすすめします。
後遺障害の等級認定は14級まであり、最も重いものが1級、最も軽いものが14級です。等級が高くなればなるほど支払われる金額も高くなるので、後遺障害が残る事故に遭った場合は、いかに高い等級に認定されるかがとても重要になります。