【放送日】2017年8月7日
ショートストーリー(父と娘の会話から)
娘:どうしよう、お父さん!
父:どうしたの?
娘:こないだ私、内定をもらったでしょ
父:ああ。ようやく就職が決まってよかったね!
娘:そうなんだけど・・・
父:何か困ったことでもあるの?
娘:去年、その会社から内定を取り消された学生がいるみたいなの
父:そんなこと、どこで知ったの?
娘:今、会社のことをスマホで調べていたら、ホラ、こんな書き込み見つけた!
父:どれどれ?「私は○×商事に、正当な理由もなく内定を取り消されました」
本当だ!!
娘:私もこんな風になったらどうしよう?
【平松弁護士の解説】
労働条件が明確になっているような内定が出ていた場合、労働契約が成立しているため、
会社の一方的な都合で内定を取り消すことはできません。万一、そのようなケースになってしまった場合は、再度、企業側に取り消しの理由を聞いてみてください。それでも正当な理由がない場合には、その内定取り消しは無効だとして、訴訟を提起することもできますので、弁護士に相談してください。
逆に、学生側に落ち度があり、内定を取り消されても仕方のないケースもあります。例えば、予定されていた時期に卒業できなかった場合や、履歴書に虚偽記載があった場合、内定後に刑事事件を起こしてしまった場合などについては、企業側が内定を取り消すこともできます。