【放送日】2017年8月14日
ショートストーリー(父と娘の会話から)
娘:はぁ・・どうしよう・・・
父:どうしたの?ため息なんかついて
娘:私、先々月はすごく残業がんばっていたでしょ?
父:そうだったね。帰りが遅い日が多かったもんね
娘:でも、先月のお給料に残業代が全然入っていないの・・・
父:えっ!? 本当に?
娘:うん
父:店長には話したの?
娘:話したけど、「美容室だから仕方ないでしょ?」って言われちゃった
父:そんなこと言ったら、毎日深夜になっても残業代が出ないってことになるよね!?
娘:でも他のスタッフもみんな我慢しているし、私も我慢しないといけないのかな?
父:う〜ん・・・困ったねぇ・・・
【平松弁護士の解説】
まず「残業」というのは、法律用語で「時間外労働」という言い方をしますが、ここではみなさんが普段聞き慣れている「残業」という言い方でお伝えいたします。
飲食店や美容室などのサービス業や営業などの仕事は残業が多いイメージがありますが、「業種や職種によっては、残業代がもらえないのは仕方ない」ということは原則としてありません。1日8時間そして週40時間を超えた分は、原則として残業になるので請求することができます。
請求する際は、タイムカードのコピーなどがあれば、労働時間を証明する証拠となるため、準備しておくことをおすすめします。しかし一人では請求するのも難しいことがあると思いますので、その場合は弁護士にご相談ください。