家庭で行うべき事柄について教えていただきました。
みちこ先生は、昨年末に蒲生に行った際に、小学校に「二宮金次郎」の銅像を見かけたそうです。
そこで、その二宮金次郎についてお話されました。
私のイメージでは、「背中に薪を背負って、歩きながらも本を読んでいる、勤勉な人」という感じです。
そう思ってきましたが、実はちょっと違うようなんです。
ごく貧しい家に生まれた金次郎は、16歳の時に親を亡くし、兄弟3人も離れ離れに、親戚に引き取られました。
金次郎はその家のやっかいにならないようと懸命に働き、学問をして立派な人間にならなくてはという思いが起こります。
そこで、「四書五経」の「大学」を手に入れて、仕事のあとの深夜に勉強します。
しかし、伯父からは、役に立たないことに貴重な灯油を使うなと叱られます。
それでも諦めずに、伯父が言うのももっともだと、自分で育てた菜種油を灯りとして勉強します。
ですが、それも伯父には認めてもらえず、金次郎の勉強は、伯父の家のために毎日干草や薪を取りに山に行く、往復の道で行ったんです。
それがあの像なんですね!
それにしても学問への志がすごいですね。
今私たちはこんなにも恵まれた環境にいるんですから、もっともっと勉強しなくてはいけないですね。
金次郎はその後、洪水で沼地と化した場所を見事な田んぼに生まれ変わらせたことが原点となり、
田畑が荒れることで人の心も荒れ、悪人が横行する村を再生したのですが、お金を与えたり、減税では困窮は救えないとして
「道徳力」を経済改革の要素として重視しました。
今一度、二宮金次郎を見直したいですね。
家庭で子どもが小さい頃から教えなければならないことは、「人間とはいかに生きることか」ということです。
今週もとても勉強になりました。
今週の放送はこちらから!