石川で震度6弱の地震 専門家「震度5以上の地震どこでも 対策見直しを」

石川県では19日、最大震度6弱の地震が観測され、20日も震度5強の地震が観測されています。専門家は「震度5を超えるような地震は、どこでも起こりうる」として、家具の固定などの対策を改めて見直してほしいと話します。


19日午後3時すぎ、石川県能登地方で地震が発生し、珠洲市で震度6弱を観測。地震の規模を示すマグニチュードは暫定値で5.4ですが、震源の深さが13キロと比較的浅かったため、揺れも強く、これまでに6人がけがをし、ブロック塀が崩れるなどの被害も相次いでいます。

鹿児島でも25年前の県北西部地震では最大震度6弱を、2017年の鹿児島湾の地震では震度5強を観測していて、「震度5を超える地震はどこでも起こりうる」と専門家は警鐘を鳴らします。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)「震度5を超えてくるのは、ごくごく普通にありうる。震度5になったときに何が起こるかを考えると、本棚が倒れてくるとか食器棚が倒れてくる。そういうものに対して動かないようにしておくことが大事」

揺れへの備えは、棚は突っ張り棒やL字型の金具で天井や壁に固定し、中の食器類が飛び出さないように扉にフックをつける。本棚では重いものは一番下の段に、軽いものや柔らかいものは上の段に置く。

寝室では、ベッドや布団は家具が倒れてこない場所に配置し、頭側に割れやすい物や窓ガラスが落ちてこないようにする、などがあげられます。

また、梅雨の時期は雨で地盤が緩んでいることから、特に注意してほしいと話します。

(鹿児島大学・井村隆介准教授)「内陸直下型というのは、広い範囲でではなくて、その地域で強い揺れになる。梅雨の時期で雨が多くて地盤が弱くなっているところで強い揺れを感じると土砂災害は起こり得るので、雨のときに土砂災害を気をつけなければいけないようなところは、地震による揺れで土砂災害が発生しうる場所ということを認識してほしい」

関連記事一覧