屋久島公認ガイドの御調伸一郎さん。10年前に屋久島に移住してきた。
横浜でサラリーマンをしていたときに、趣味にランニングで世界自然遺産の屋久島の外周を走ってみたいと思い、屋久島にやってきた。そしてランニングしながら島を一周して、海岸部から山間部まで緑豊かな山容の景色が走るごとに目まぐるしく変わっていくのに感動した。ますます屋久島の大自然を知りたいと思った。
そして屋久島に来た後、35歳の節目に屋久島で第二の人生の夢に向かって頑張ろうと移住を決断した。
屋久島公認ガイドになるにはいろんな企画とか、結構なハードルをクリアしなければいけない。移住してから、屋久島のことを猛勉強した。そして、屋久島を訪れる人たちに島の魅力を伝えるために、ガイド業に就いた。
御調さん自身が、屋久島一周ランニングで屋久島の素晴らしい自然に魅了されたことから、全国のランニング好きの人たちにもその魅力を感じてもらいたいと思い、屋久島ウルトラマラソンを企画し、運営にも関わっている。
大会は5回を数えるほどになった。しかし新型コロナの影響で開催できず、今年はオンラインで開催した。
GPS ランニングアプリを使って走行距離を集計して、決められた期間で屋久島ウルトラマラソンと同じ100キロを走る。走る場所は、どこでもいい。御調さんたちも屋久島の運営側として、参加賞として屋久島特産のタンカンを贈るなどいろんな工夫をしてPRしながら、大会を実施した。86名が参加した。
御調さんは、実は日本ランニング協会の認定ランニングアドバイザー。それで、屋久島の子供たちを対象に毎月、かけっこ教室を開催している。この活動を続けて、子供たちに正しい走り方を教え、屋久島出身のオリンピック選手を育てたいことが夢だ。
もう一つ大きな夢がある。
屋久島には管理人がいるキャンプ場が、一つあるだけだ。民間の施設はない。アウトドア好きの人には、かなり不便な状況だ。御調さんは、屋久島ウルトラマラソンをする中で、いろんな人と出会い、縁があって、宮之浦の町外れの海岸部に約5300坪の土地を購入することができた。そこにオープンキャンプ場を開設する。ほぼ完成していて、屋久島キャンピングパークと称して、この春にはグランドオープンを予定している。
屋久島ウルトラマラソンもいまは参加者が500名ほどだが、これを1000人規模にすることを目指している。
たくさんの人が屋久島を訪れ、島の観光業がますます繁栄していくことが、御調さんの夢だ。
屋久島ウルトラマラソンの様子について、こちらもご覧ください。